とにかく、工藤新一は浮かれていた。 そりゃ恋人の前では卒業できないかもと言う悲壮感を漂わせまくってみてはいる が、内心は思いもよらぬ行幸にはしゃぎまくっているのだ。 ちなみにそのはしゃぎの被害は主に隣家に集中している。 なにはともあれ、工藤新一は大好きな大好きな大好きすぎてどうしようってなぐ らい大切な恋人とのプチ同棲にどうしようもないほど浮かれまくっていた。
しかしだからと言って肝心の勉強をおろそかにするなんて馬鹿なことはしない。 主にプリントの補習はその日のノルマを素早く終らせ、警部からのラブコールは 学校からの通達を盾に回数を減らさせ、さらに補習の時間にわざとぶつけさせ、 プリントを持ち帰りにさせてみたりする。そして補習を早めに切り上げさせたり 、事件をスピード解決することにより自宅にいる時間を長くさせるのだ。 だって家には大好きな大好きな恋人が待っているから。 一緒にいる時間を少しでも長くしたいから。
「ただいまー」 「おかえり。今日は早かったね。」 「おー。昼飯食ってる時に警部に呼ばれてさ。補習は持ち帰り、事件は2時間ぐ らいで解けた。」 警部もこんな簡単な事件に呼ぶなよな… なんてぼやいてみせても、きっと普段なら半日はかかる事件だろう。 ただ今の新一を相手にしたのがまずかった。 早く快斗に会いたい一心で観察眼も推理力も通常の何倍もの動きを見せていた。 ――おとなりの女史に言わせれば、いつも以上に規則正しい生活と脳にも体にも きちんと栄養が回ってるからではないのか、となるが、結局はその生活を支える 恋人のおかげなのである。
「お疲れ様。昼御飯もちゃんと食べたんだね。」 「快斗の飯は絶対残さねー」 「時間も丁度いいしお茶にしようか。」 「ん。」
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