2005年02月20日(日) 命短し恋せよ乙女(まだ数行…) |
「あぁ…黒羽先輩、今日もカッコイイ…vv」
うっとり。
と言う表現がぴったりくるように、机にひじを突いて手を組み、どこか遠くに意識を飛ばしている様は、どこからどう見ても。
恋スルオトメ、だった。
「あらら。まーた新一君のトリップが始まっちゃったみたいね。」
「今日だけでもう3回目よー?今度は一体どこで見てきたのよ…」
今日だけで、と言ってもまだ昼休みの途中だ。 日によっては、午後からも体育の授業風景を見た、とか、下校途中に見た、といった要因が元でトリップを引き起こす。 ちなみに、ぼやいている幼馴染も友人も下校途中で別れれば、翌日の朝まで会うことはめったに無いので、帰宅してからのトリップ回数はカウントされない。
何かを思い出すようにうふふ、えへへ、と笑い出す不思議なイキモノは、頬を染め照れたような笑みをこぼし続けていた。
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