● ひよこの妄想覚書帳

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2005年01月30日(日)  快新Kってダメですか?(ぇ?)

「くっそ!あのバカっ!」

キィ、と簡単に動いてしまうパネルの向こうは、かつて見たその部屋の記憶とは変わってしまっていた。




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  Love Triangle(仮)


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「こんな時間にこんな場所…貴方、ただものではありませんね?」


「――工藤新一。探偵さ…」



嘘と本当の境界が曖昧になる日。

杯戸シティホテルの屋上で出会いは果たされた。

運命により出会うべく出会ったのか、それとも、運命にかき乱され出会ってしまったのか――

少しづつひずみを生みながら、運命の輪は形成されつつある。



そう。


今は三角形の形に――

















「ゆ――――き――――と――――――――ぉ!!!」




ビクゥ!!





思わずすくんでしまうほど、低く恐ろしく響く怒声。

昔からコレに弱いのだ。怯えたって許して欲しい。


そして、本当なら今ここにいないはずの人の声。

さらには、まだここは隠し扉の中のはず。


恐る恐る後ろへと視線を向けて見れば…



「てめぇ…いい度胸だな。オイ。」



…魔王が恐ろしい形相で睨んで座っていた。



ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



魔王が!!魔王が睨んでる!怒ってる!!


殺される!!!!



「な…なんのことでしょう…?」


あぁ、しかし。
自分はまだ白い衣装。
こうなったら不法侵入者としてでもごまか…せないか…


「何でお前がその衣装着てるんだよ。雪斗!!」


ビクッ!!!


思わず直立に姿勢を正してしまう。
それほど怖い!


足を組みなおしつつも、その鋭い眼光はまだまっすぐにコチラを睨みつけてくる。
あわわわ…組織の暗殺者なんて目じゃないって!
ってゆーか、アンタ過去に人殺したことあるんじゃないかってぐらい殺気立ってて怖いんですが!

そもそも、さっきこの部屋に戻ってきた時、最初から部屋にいたこの人に気付かなかったのは、気配がなかったからで。
何で一般人のはずの貴方が気配を消すことができるんですか?
そして何故今そんなに殺気をビシバシ突き刺してくるんですか?


「に…兄さん…」


「俺に東都湾に簀巻きにされて放り込まれてアレとランデブーしたくなければ正直に言え。雪斗。」



アレ!
アンタも嫌いなアレ!!
ヤメテクダサイ!!マジ死にます!!
アレと目なんかあったとたん、沈んで浮かべません!!
マジ勘弁して下さい!



真っ白い衣装のオレと向かい合ってソファーに座っているのは、真っ黒いシャツとブラックジーンズだけの男。
大きく開いた襟元から覗く逞しい体が魅惑的だ。

黒羽快斗。

危険すぎる空気を纏いまくった怪しい男は、紛れもなく自分より6つ年上の兄貴だった…


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テスト勉強の現実逃避にか、パラレルの設定で新しいのが3つほど出ました。
オリジナル版青い天使シリーズ用のネタの改訂版K新とか。
Blue Roseと呼ばれる瞳の持ち主…とか言う話や。
今回の快新K。
KIDは快斗じゃなく、弟の雪斗君です。
ホラ、よく快斗とKIDが分離とか、分裂とか、増殖とか…
後、双子設定とかKID兄設定とか。
そんなのはよく目にするじゃないですか。
でも、「KIDが快斗の弟ってのは見ないよなー」と言うことで、今回の設定が…
ちなみに、快斗23才、新一20才、雪斗17才ぐらいです。
世界的なマジシャンの快斗の大学の後輩にして同棲中の恋人が大学生探偵の新一君。現役高校生で2代目KIDを勝手に受け継いだ雪斗は横恋慕なのです。
しかし、若くて可愛いので新一には弟として可愛がられるのです。
…またへタレKIDか…(遠い目)

Blue Roseはイラストで設定を消化しようかな…


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