「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年12月30日(土) なんなら、弁当も詰めるぞ。

「ぎゃう〜〜〜〜!」
ミーが泣いている。
「もう、モックンなんか、バカ!」
「ミーのほうがバカ!」

怒り泣きするミー。
母は年賀状の宛名入力をしながら聞き耳だけ立てている。
父は、新聞を読んでるので、しらんぷりだ。

だーれもなだめにこない。
だーれも、ミーちゃんのこと、かわいそうって言ってくれない!

「ぎゃおう〜〜ん!!」
泣きながらミーは家出を決意した。
こんな家にいてやるもんか!
パジャマのままで玄関に走る。
カギがかかってる。
上のロックにまだ手が届かない。
取っ手をつかんで垂直登攀にアタック!
なかなかロックがはずせない。
がちゃがちゃがちゃがちゃ!

父が気がつく。新聞から目を離さずに、
「ミーちゃん〜、何してるの〜、かえっておいで〜。」
「いーやっ!」
「お外寒いよ〜。」
確かに寒そうだ。
半開きのドアから入ってくる空気がお部屋とぜんぜん違う。
ファンヒータの前で泣こうかな。

ここでおかーちゃんの一言。
「みーちゃ〜ん、ジャンパー着ていきなさ〜い!」
「ぐぅっ」
つまるミー。
父とモックン大爆笑!

やっぱり、こんな家、出てってやるう!

マルが母の言葉に反応して、慌ててミーのジャンパーを持ってくる。
「ネ〜ネッ、バンパ、アイッ!」
「こんなんいらんわっ!」
「パブイカヤ、バンパ、アイッ!」(寒いからジャンパー、ハイ!)

出てかなきゃいけないのか!ほんとに!
ヘコミ第2波がくる直前に母登場。

「寒いやろー、おかーちゃん抱っこしたろー。」
「あうーん、おかーちゃーん!」
「ホットミルクのむ〜?」
「ココアにしてっ」
もう何で泣いてたのか、忘れてしまった。

ほほほ。
ややこしくしたくないときの、テクですの


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