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2005年09月17日(土) |
『リービング・ラスベガス』 |
ニコラス・ケイジのオスカーはこの映画でのアル中演技によるものだから、
ファンとしてはもっと早く観たかったけれど、やっとその時期が来たというか。
決して明るく楽しいラブストーリーじゃないから、心構えが要ったのだ。約3年は部屋で寝かしていた。
アル中の映画に、向き合えるようになったんだろうか。
どんなに苦しそうでも、あれは演技なのだから、真性のアル中には
オスカーは贈られない。
真性のアル中はあれほど澄んだ瞳で生きてないし、
かといってニックの瞳が底まで濁っていれば、
人生最後の恋も出会いも成り立たないだろう。
それはそれとして、私にとっては、今だから共感もある、
と思える内容だった。
そして、印象としては、女性のほうが主人公だった。
私が女性だから、だろう。
ニックの姿は、どんな役柄を演じていても、奇妙に母性をかき立てる。
と同時に、普遍的な意味で、娘にとって、「父親の若い頃」を連想させられる。
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製作年 : 1995年
製作国 : アメリカ
出演: ニコラス・ケイジ, エリザベス・シュー
監督: マイク・フィッギス