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  2003年12月07日(日)   「ブッシュ・ド・ノエル」  

クリスマスの映画というと、
真っ先に私の頭に浮かぶのが、
この「ブッシュ・ド・ノエル」

2000年の冬に見たフランス映画で、
シニカルなユーモアが効いていて、
物語も面白かったけれど、
私はのっけから、クリスマス期の街や市場の
カラフルな賑わいに心惹かれたし、
質素だけれど、スタイルのあるインテリアや
ひとつひとつがどうにもかわいらしく見える雑貨の
数々を楽しんだ。
スクリーンから流れてくるクリスマスソングも素敵で、
すぐにサントラ盤(輸入盤)を買ったほどだった。

けれど、何より、惹かれたのは、
この映画の冬の質感。
息を吸い込むと、肺まで冷気でいっぱいになるような
映画の中の「気温」と、冬の乾きが伝わってくる「湿度」
私にとっては、特に、「湿度」
最近、映像の中の乾きやウエットさが、とても気になる。

気温が低くなってきて、冬の準備をしていると、
ふと、この映画のことを思い出した。
思い出すとまた見たくなって、
ネット上で「ブッシュ・ド・ノエル」を探したけれど、
日本語版は見つからなかった。
結局、そう高いものではなかったので、
英語版を見つけて購入した。
フランス語に英語の字幕がついている。
幸い、物語はくっきりと覚えているので、
環境ビデオのように、音楽とフランス語の響きを楽しみながら、
時折、字幕で物語を確認しながら、
何となく、分かったような気になっている。(シィアル)

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「ブッシュ・ド・ノエル」(1999年 / フランス)
(原題:La Buche)
 監督:ダニエル・トンプソン
 音楽:ミシェル・ルグラン
 出演:サビーヌ・アゼマ、エマニュエル・ベアール、シャルロット・ゲンスブール