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  2003年02月21日(金)   「高慢と偏見」 + 「ゴーメンガースト」  

☆活字が先? 映像が先?

私は楽を求めるタイプなので、まず、映像を見てから
本に入ることには、抵抗がありません。
映像のイメージにとらわれるのを嫌う人も多いようですが、
活字の創造力は、軽く映像を越えるので、
「映画(テレビ)よりずっと、凄かった」と、
後で本を読んでも、単純に感動するタイプです。

今、小説世界に没頭するために、まず見ようと思っているDVDが、
「高慢と偏見」(原作:ジェイン・オースティン)と
「ゴーメンガースト」(原作:マーヴィン・ピーク)です。

映画「ユー・ガット・メール」では、
ヒロインのキャスリーン(メグ・ライアン)が、
「私、『高慢と偏見』を200回は読んでるの」というシーンがあるのですが、
200回どころか、私の周りでは、たった1回が読み終わらない知人が複数います。
私も、「高慢と偏見」には、コムツカシイ本で面白いはずがないという
偏見があり、長いこと敬遠していました。
初めて本を開いてみると、すぐに面白い本であることはわかったのですが、
訳が無味乾燥で、このDVDを貸してくれた同僚のように、
なかなか、読み進みません。
「高慢と偏見」は、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」とも関わりが深く、
BBCドラマ「高慢と偏見」で“Mr.ダーシー”役のコリン・ファースが、
「ブリジット・ジョーンズの日記」の“マーク・ダーシー”を演じています。
ここはひとつ、コリン・ファースの力を借りて、
ドラマ視聴後に、一気に読み上げたいともくろんでいます。
これが、キャスリーンのように、200回の1回目になるかもしれないし(笑)。

一方の「ゴーメンガースト」も、とても面白い大河ファンタジー
ということだけれど、残念ながら、最初はちょっと読みにくいとのこと。
三部作とその外伝的な物語(「闇の中の少年」)を含む
短編集「死の舞踏」を積み上げ、読みあぐねていました。
原作に魅了されたスティング、リドリー・スコットやテリー・ギリアムが
映画化に挑んだようですが、壮大な原作に、映画化を断念したそうです。
それをBBCが5年かけて完成させたのが、この手元にある二枚組DVD。
「ロード・オブ・ザ・リング」と双璧を為すエピックファンタジー
という惹句にわくわくしています。

しかし。
困ったことに、どちらも長編ドラマで、なかなかDVDを見る時間がない
のが現状で、本への道のりは、さらに遠いのですが。
(シィアル)


小説
「高慢と偏見」(ジェイン・オースティン / 岩波文庫)
「ゴーメンガースト」(マーヴィン・ピーク / 創元文庫)
 ・(三部作)「タイタス・グローン」「ゴーメンガースト」「タイタス・アローン」
 ・(短編集)「死の舞踏」
 
DVD
「高慢と偏見」(1995年 / 311分)DVD2枚組
 監督:サイモン・ラングトン
 出演:コリン・ファース / ジェニファー・エイル
「ゴーメンガースト」(2000年 / 235分)DVD2枚組
 監督:アンディ・ウィルソン
 出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ / クリストファー・リー
「ブリジット・ジョーンズの日記」
 監督:シャロン・マグワイア(2001年 / 97分)
 出演:レニー・ゼルウェガー / ヒュー・グラント / コリン・ファース
「ユー・ガット・メール」( 1998年/ 119分)
 監督:ノーラ・エフロン
 出演:トム・ハンクス/メグ・ライアン