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| 2004年07月31日(土) | 好きだった人が結婚しました。 |
会社に入って、すぐ一目惚れした彼がいる。
少し茶色くした髪が窓から差し込む光でキラキラして
とてもキレイに見えたのをよく覚えている。
彼はパソコンについてすごく詳しくて
話すきっかけが欲しくてあたしは何度も質問した。
今度ごはんでも食べいこうか、そう誘われて
いつからか仕事のあとに会うようになって。
ごはんを食べたあと丘の上に車を停めて
シートを倒してじゃれ合うのが好きだった。
釣りが得意でよく教えてくれた。
髪の毛を撫でるのが好きだった。
だけど憧れすぎていたのか緊張していたからか
あたしは普段のように振る舞えなくなって。
大好きな人といられるのに、息苦しくて
伝えたいことも伝えなきゃいけないことも
話すことができなくなって、お別れした。
別れた直後はすごく悲しくて落ち込んでて
嫌でも廊下で会っちゃったりするんで
何度かトイレで泣いたこともあった。
そんな彼が、先日結婚いたしました。
っていうか、聞いてないんだけど。
なんだよう、教えてくれたっていいじゃないよ。
「だってネタになるの嫌だったから。」ってあなた。
あれからしばらくは落ち込んでいたけど
あたしもまた大事な人ができて
共に過ごしたりお別れしたりした中で
今は素直に「おめでとう」って思える。
会社では以前と変わらないけど
家に帰れば旦那さんになって
そう遠くなくお父さんになる彼。
なんとなく、一緒にいた僅かな時間を思い出して涙が出た。
時間は、悲しく優しいものです。
