つらつら日記♪
もくじ巻き戻し早送り


2003年01月16日(木) 話してみたらイイ人だった。


少し古い話だけれど、年末の大掃除。
うちの会社は、女性2〜3名ずつで
食器棚や応接室などの掃除を割り当てられます。


会社に入って初めての大掃除。
あたしと一緒に食器棚を担当したのは、
これといって理由はないけれどなんとなく苦手
と思っていた人。いますよねそういう人。



割り当てを聞いたときは、あちゃーって思いましたよ。



その人はかなりキビキビっとした感じの人で
なんとなく怖いイメージを持ってたんですよ。
挨拶以外に会話をしたことはあまりないし、
あたしのろのろしてるから怒られたらどうしよう。
掃除は2人っきりだから、話題を用意しておかないとなー
などとドキドキしてました。


そして年末のある日。


「じゃありくさん、そろそろ始めましょう。」


覚悟を決めて気合いを入れて
割り当てられた食器棚の前に立ち、
膨大な数の食器を眺めしばし無言。
すげぇいっぱいあるぅぅ。

まずは全ての食器を取り出す。出す。ひたすら出す。
茶碗の下にひかれていたタオルを交換し、
積もったホコリを綺麗にふき取る。


ぞうきんが黒くなっていく。


「油つかってないのに油汚れが!ホコリなの?!」


「拭いても拭いても落ちないっすよ!」



あ、あれれ。



楽しい。



楽しいわ。



その人が話しづらいんじゃなくて
自分で勝手に思いこんでただけみたい。
食わず嫌いならぬ、話さず嫌い。
そんな言葉あるのかな。


当たり前のことなんだけど、
別に肩肘はったり緊張したりせずに
普通に話せばいいんだなんて
膨大な数の食器をひたすら棚にしまいながら思ってみました。


今はけっこうその人、スキ。





掃除をする年末。


その年の整理をする年末。


「あ、このお茶碗・・・」


食器棚の奥から、今は会社にいない人のお茶碗が。
茶碗の底に、マジックで書かれた懐かしい名前。


「ああ・・いいよ、それはそのままで。」




捨てられないモノもたくさんあります。





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