つらつら日記♪
もくじ巻き戻し早送り


2002年02月20日(水) 卒業式の告白


あのときの彼が何を考えていたのか
あたしにはわからなかった。


高校の卒業式が終わり、
夜になってあたしの電話が鳴った。


「もしもし?」

「あ、俺、卒業おめでとう」


同じ中学の男友達。
中学の時ずっと同じクラスで、高校は別だったけど
家が近かったからよく一緒に遊んだりしていた。


初めはくだらない話。


卒業式で誰々が泣いてたとか
誰々が下級生に告白されてたとか
共通の友達の話。
高校生活あっというまだったねえって
そんな話をしてた。


そしてふいに訪れた少しの沈黙。


「あの・・・さ・・」


彼が口を開いた。



ねえ今でもわからないよ。

どういうつもりであんなことを言ったの?

ずっと普通の友達同士だったあたし達。

それ以上でもそれ以下でもなかった。



今になってもわからないよ。



「ブルマちょうだい」



だなんて。


理由が「飾るから」だなんて。



りくのおもいつきへ