もう十日ほど前の話やけど。
亮輔がとうとう髪を切った。
今までお父さんが何度 「 そんな汚い髪はよ切れ! 」 と言っても、生返事ばかりで絶対に切ろうと しなかった亮輔だったのに。 今回はとうとう観念したようだ。
お父さんが言うには 「 お母さんらと同じ美容院なんかに行ってるからそんな頭にされんねん。 お父さんが行ってる散髪屋に行ったらもっとかっこよくなる! 」 らしく・・・
その日はそのあとみんなでサティーにお買い物の予定だったので、散髪屋さんにも家族総出で ぞろぞろと。
連れて行かれた散髪屋さんはお父さんの学生時代からの行きつけの店なので、もうかなりの常連 さんということになる。
散髪の椅子に座る前に亮輔ヘアーカタログ前にひとしきり悩んだのだが、なんせ大人用のカタログ なのでなかなかこれというものが見つからない。 ということで結局理容師さんのセンスと腕を信じて 「 お任せ 」 ということにあいなった。
散髪屋なんて初めて入る私は
「 へえ。 男の人ってあんな風に前屈みになって髪洗うんや。 しんどくないのん? お腹が出てる人 なんか辛いんとちゃう? 」
と不思議不思議。 一人でぺちゃくちゃとしゃべり続けていた (^_^;)
と、その時お父さんが暗〜くつぶやいた。
「 亮輔の髪切ってる子。 俺が来るときはハサミなんて持たせてもらわれへんような新人の子や・・・ 」
うそっ・・・ お父さん20年来の常連さんなんちゃうん?! その息子やねんからかなりええように 扱ってくれるんやないん?
それとも常連さんの息子やから許してもらえると? まるで練習台やん(ー'`ー;)
それでも仕上がりはまんずまんずと言ったところ。 亮輔もとりあえず納得したみたい。 ポテトチップス1箱ももらえたことやし。 これからはずっとお父さんと一緒に散髪屋さんかな?
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