川底を流れる小石のように。 〜番外編〜 海老蔵への道!
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2004年05月17日(月) |
伊藤園ご招待と吉兆。 |
11日(火) 昼の部は「おーいお茶」でお馴染みの伊藤園が貸し切りご招待という太っ腹な企画。 新幹線で到着した母を出迎え、歌舞伎座に直行。(母の日ご接待) 暑い日で、歌舞伎座の周りにはぐるりと長蛇の列。 席は抽選とのことで、入場の際に自分で選んだ封筒に入っているのが本日のお席。 母と、くじ運が無いからオカン引いてよ、いやあなたがひきなさいよと言い合い、 結局私が三階席を引いてしまう。 う。すまぬ。
それでも席に着くとお土産のパンフレットと海老蔵襲名記念のハンカチのセットが置いてあり、 なにやら嬉しい。こんなかんじ。 一階の桟敷席には向島だか新橋だかの(よくはわかりませんが)きれいどころがズラリ。 桟敷のボックスは二人掛けになっているのだけれど、 箱それぞれに、御茶屋のおかあさんときれいどころが二人一組で座っているようで壮観。 他にもCMつながりで、中谷美紀さんも着物で観劇していたそうな。 お隣の席のご夫婦のご主人は、もうそっちばかりオペラグラスで眺めてるよ。 母も「これオトンにみせたかったわー」とか言ってるし。
「暫」の中では ツラネという台詞の中で海老蔵が 「ご贔屓いただく伊藤園様の許しを受けて今日只今、晴れて受け継ぐ十一代」など折り込み、 大きな拍手を受ける。 さらに茶後見という、可愛らしい(?)役があって、 花道、でっかい装束のままツラネを言い終えた権五郎に、 トコトコとお茶を運び献じるお仕事があるのだけれど、 今日はおーいお茶のペットボトルを恭しく差し出す段四郎さん。 わはは。 団十郎さんの襲名の時は、茶後見を13世仁左右衛門さんがおやりになって、 何かでチラとその映像を見て、嬉しかったのを思いだす。
もれなくお弁当もついていて、お茶は当然伊藤園。 このお弁当、普段は桟敷に届けてくれる桟敷幕の内弁当(3300円)のような趣で、 伊藤園奮発してるなあーと感心。 余談ではあるが、招待客の中にも勿論ランクがあるようで、 色の違う引換券の人は「吉兆お持ち帰り弁当」なるものを受け取っていた。 ほほー。
伊勢音頭では、団十郎さんの代役で梅玉さんが貢を演じる。 ご自身の襲名の時にも演った役ということもあって、色っぽい貢であった。
母は足腰が弱いので、冷房がきついらしく足をさすりつつ観劇。 歌舞伎座には母や、それよりずっとお年を召した人が大勢いるのではあるが、 こうして母と一緒に観劇してみると、やはり体力は必要なようで、 いつまでも一緒に見に来たいね!と思うのだった。
昼夜通しで観るときは、居続けが出来るのがありがたい。 昼の部を終え、おおかたお客がいなくなっても、ゆっくりお手洗いを済ませたり、 ロビーのソファーで足腰をいたわっていると、 歌舞伎座のスタッフがチケットをもぎりに来てくれる。 一度外に出るのも気分転換になるが、混雑と人ごみがすごい。 なのでこうしてボーっとゆっくり静かに過ごせるひとときが好き。
夜の部はこんなかんじ。 付け加えるとすれば、この日歌舞伎座内の「吉兆」を初体験。 これはなかなか素敵な時間となった。 ゆったり静かに美味しく食事。 どれもたいへん美味しいので、母はとうとうビール。 私も一杯だけご相伴にあずかるが、何しろこの後は勧進帳。 ぐっと我慢。 その分、小瓶を一人で空けてしまった母は大丈夫なんだろうか?
母も口上や勧進帳には感激感涙。 ご接待申し上げたかいがあったというもの。
家に辿り着くと、改めて乾杯! 長い一日お疲れさまでした。
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