川底を流れる小石のように。  〜番外編〜  海老蔵への道!
もくじを見てみるひとつ前現在に近づいてプチ画像日記


2004年04月08日(木) 市川海老蔵襲名記念展

 今日は絶対にこれに行くぞ!と決めていたので、
 朝からせっせと仕事に勤しむ。
 さくっと出られるように、残り仕事をためこまないように。

 猛ダッシュで電車のホームへ駆け込むが、事故で遅れてるらしい。
 うぬう。
 そんなこんなで日本橋に着いたのは7:00。

 海老蔵展の入り口を入ると
 そこにはあらゆる顔の新之助がいた。
 黒い背景に浮かび上がる、大きな大きな新之助のパネルの数々。
 終了間際のせいか、ひとけもなく、
 ほーーっと見入ってしまう。
 なにせこんな感じだったので。(一番下の写真)

 ハッと我に返り、
 どこからか聞こえてくる新之助の声を頼りに、ドンドン奥へすすむ。
 気になる多くの展示は、また今度、改めて。

 奥まった部屋では、新のインタビュービデオが上映されていた。
 最後の回に間に合って、じっくり鑑賞。
 
 わずか一年ほど前には、新がしゃべるのをテレビで見るのはハラハラものだった。
 質問されると、答えをさがすあまりか「ウーン・・・」と固まってしまったり、
 あげく「どうだろう。わかんないや」などと言ったりしてたものだから。
 新びいきの人が見れば、
 耳触りの良いうわべの言葉じゃなく、
 きっと本当に言いたいことはあるのだろうけど、
 それが上手く出てこないのかな?などと思えるものの、
 それにしても、不器用な・・・と心配してしまっていた。

 今日の新之助は、違っていた。
 随分真っ直ぐで、真っ直ぐすぎて心配になるくらいではあったけれども、
 それでも、良い感じに力の抜き方も覚えつつあるようで、
 きっちりと色々な想いを語ってた。
 
 これまでの舞台のダイジェストが走馬燈のように流れて、
 ちっちゃな七歳の新之助の外郎売りの早口言葉や、
 声がちょっとかすれてる鳴神や、
 もちろん武蔵も、こないだの実盛まで、ざ〜と駆けめぐり、ほう〜っとなる。

 思いついて、こないだお練りで知り合った彼女にメール。
 「今、高島屋。」
 返事は「ビデオみてるよ。」
 お、この暗がりに彼女もいるらしい。
 見回すと、すぐ前の列に座ってた。

 閉店時間でタイムアップ。
 もっと色々見たかったねーと言いつつ、日本橋の街並みへ。
 お腹ぺこぺこ!と、近くのイタリアンへ。
 いくらでも話は尽きず、ワインがすすむ。
 あの入り口のところの部屋に布団しいて泊まりたいくらいだね〜などと、
 アホウな事を言いあい、笑いあう木曜の夜。


 ○○追記○○
 日曜に、今度は歌舞伎好きでも成田屋好きでもない友達と、もう一度行って来る予定。
 そういう友達の感想も楽しみ。
 
 
 


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