■ MONOLOGUE ■

2004年09月02日(木)

★井荻トンネル・闇の罠★

朝9:05AM。環八井荻トンネル入り口手前の信号。
本当はこの時間ならトンネルを抜け青梅街道辺りを走ってないと出勤時間に間に合わない。急がないと。
信号待ち先頭には他にスカイウェーブ,スペイシー100,NSRだかTZRだかの2ストレプリカ。
そしておいらのXL。信号が青に変わってシグナルGPスタート!かと思いきやスカイウェーブとレプリカはトロトロっと普通にスタート。それじゃあ遅い僕らはお先にと井荻トンネルへ突入。

今日も渋滞で詰まってるのかなーとブブーンと中へ入ると見通し良く出口の光まで見える。
やった!今日はガラガラだ!これなら会社に間に合うかも!っとブブブブーンと一気に加速して90〜100kmで走行。先頭にはアクセル全開で原付二種のスペイシー100(以下スペ100)。速い。なかなか追いつかない!ぬぅ。100ccのくせに。と思いながらも無理な追い越しはせずにスペ100のケツに尾いて走る。

ふとミラーを見るとさっきのレプリカバイクがプォーンと加速してきた。
...やはりな。遅い僕らを先に泳がして追い越し車線から一気に抜きにかかるつもりだ。
僕のちょい後ろまで来て減速。なんだよ!とっとと抜いてってくれよ,速いのは充分にわかったからさ〜!とチラッと再度ミラーを見ると,ん?もうちょっと車体カラフルじゃなかったっけな?真っ白だったっけ?あれ?メットもフルフェイスだったような?ジェッペルにサングラス?マイクもついてて白バイみたい。
っってシロバイかよ!!?出口からの光がパアッと差し,それが白バイだと確信した瞬間。ウゥゥゥ〜〜〜ッ!っとサイレンがトンネル内に響き渡ると同時に,トンネルの暗闇を真紅の赤灯が心臓の鼓動と同じペースで回り出す。映画「アレックス」の1シーンにどこか似ていた。

ドックン!ドックン!あっちゃーっ!終わった〜orz!再免停だ!ツーリングも暫く行けないや!反則金いくらだろ?ちゃんと白バイの有無をチェックしてトンネル突入したはずだったんだけどな...。
白バイと確認してから1秒ぐらいですかね。もうダメポと思いつつ一応超減速ブレーキング。無駄な抵抗,いたちの最後っ屁です。レプリカバイクとばかり思っていた白バイは片手を出して僕の前に割り込んできた。おれに尾いてこいってか?はいはい。行きますとも。

ん?ちょっと待て。白バイの前には先頭を走るスペ100が。もしやと思って追い越し車線へ移りブーンと白バイとスペ100を抜いてみた。追ってこない。スペ100の後ろに赤灯回しながらピタっとくっつく白バイ。
...おれじゃない。白バイがロックオンしたのはおれじゃあないぜッ!スペ100の方だァァ〜ッ!!っとジョジョ風なセリフ回しで僕は歓喜に満ち溢れた。ウヒャヒャヒャヒャヒャホホォォッホォ〜ッ!
トンネルを出るとスペ100の他にもワンボックスが白バイに停められていた。その先の四面道の交差点にも白バイが待機。今日は白バイだらけだな。

トンネルを出て,さきほどのレプリカバイクがプォーン!と僕を追い抜いていった。さては知っていたなアイツ。どこかで待機していた白バイを見たに違いない。そんな僕も常に警戒して走っているつもりでしたが,今回ばかりはトンネルの暗さによって白バイと確認できるまで時間がかかった。てか手遅れ。危なかった。
でも僕は知っていました。複数の車両が同じ速度のスピード違反をしていたとしても白バイが捕まえるのは先頭の車両のみってことを。※ネズミ取り・例外・他の違反は除く。 
なので公道では常に2番手を心がけています。闘争本能をくすぐって先頭に出させる。そして今朝のような万が一の生け贄に。初心者さんで特に若い輩はすぐに引っかかってくれます。
そんな僕は性格悪い卑怯者でしょうか?

しっかし今日はまじでビビったなー。だって自分のすぐ斜め後ろで減速して測定だもん。知っててもヒンヤリするよ!スペ100がもう少し遅かったら自分が先頭に出ていて捕まるところだった。通勤時間帯で井荻トンネルが空いてる事なんて滅多にないもの。遅刻気味だったし。危ない危ない。スペ100の中の人。身代わり乙!あなたの分まで頑張って気を付けて走ります!!


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