なべて世はこともなし
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2006年09月15日(金) ダブリン家がある!シリーズ3その(4)

前日の日記で、daft.ieの8割方の広告が不動産屋経由で、残りの2割が大家からの直接の広告と書きましたが、そんじゃあ、この2割の直接大家と交渉する場合はどうかというのが今回のお話。


意外や意外、ほぼ完全という確率で、返事が来ました。または、具体的な話を聞くことができました。考えてみると、不動産屋への交渉は、会社の社長と話をするのに秘書と話すようなもので、社長と話せる確率はほとんどない。それに対し、大家との直接の交渉は、社長あての直通番号を手に入れたようなもんだと考えていいかもしれません。


さらに、 もっと言うと、大家には「いい店子を選ぼう」というやる気を感じます。来るものは拒まず、電話でもきちんと相手の人となりを聞き出して、あとで問題にならない人を選ぼうという気概を感じるのです。かくして、今の仕事だとかをけっこう聞かれたりしました。


私の仕事、幸か不幸かやっている内容のあまりのくだらなさにも拘らず、響きだけは悪くないんですよね。日本的にいえば、堅気な商売です。あとは、日本人と分かるとちゃんと話を聞いてくれるようにも感じました(あ、人種差別の話は、またきちんとする予定)。


ともあれ、まともな店子を選ぼうするやる気のある大家と、まったくでたらめな不動産屋。どちらもdaft.ieに広告が出せるとなると、不動産屋の存在意義っていったい何?ってことになると思うんですよね。あえてはっきりと言わせてもらえば、賃貸において、不動産屋なんてまったく不要だと思います。こと一軒家の場合、どうせ契約後は大家との直接交渉になるんだし。


そんなわけで、大家との直接の交渉物件で、行ってきたのはLarchillにあるアパート。


Larchillは、CoolockとSantryの間にある新興住宅地で、前に行ったNorthwoodほどじゃあないにせよ、かなりの数の家が建ってます。あらためて、ここ数年のダブリンの不動産ブームの異常さを肌で感じます。こんだけ多くの家が建って、それでも供給が需要に追いつかなくて値段が天井知らずに上がっていく。でも、ある日、供給が多すぎるという事実に気がついたその日に、アイルランド経済はどん底に落っこちるのではないか…そんな気がします。





ともあれ、ここのアパートは月に1150ユーロ。バスルームは一つのみ。ひでかすはまたGround Floor(一階)であることで却下。私は私で、何だかまったく陽の当たらない居間が嫌で却下。


そして、最初に断ったNorthwoodの大家から電話。


大家:「1,100ユーロにまけるから、住まない?」

…うーん、5年前とは状況が違う。


続く。




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