なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
ステキな色使いのHarristownにお住まいのAndrew君の作品でした。220というマイナーなバスを使うところが素敵です。 では、お次(流すんかい!)。Ballymunにお住まいの(こら、そこ、何笑ってる)11歳のNiamhちゃんの作品です。皆様、涙を拭うためのハンカチのご用意をお忘れなく。例により、Snigelによるかなりいい加減なホホホ訳がついてます。 It's your Bus みんなのバス。 Dublin bus was really clean. ダブリンバスは本当にきれいだった。 The drivers they were never mean. 運転手さんたちは決して意地悪じゃなかった。 People rode right into town, laughing, smiling all around. みんな、笑いながら、ほほ笑みながら街まで乗っていた。 But now the smiles have started failing. でもその笑みは消えそうになっている。 Boys and girls have started raiding 子供たちはバスを襲いはじめた The buses that we now see are all destroyed with graffiti (ママgraffitiが正しい) バスはみんな落書きで汚されている。 But they are stupid 奴等は愚かだ。 Can’t they see Dublin Bus is for you and me! バスは私やあなたのためにあるということがどうしてわからないの! It's your bus so respect it, これは、みんなのバス。だから、大事にしよう。 Don't vandalise it!!! 壊さないで!!! まずこれを見て思ったこと。その昔、私が中学生だった頃、カセットテープに流行の音楽なんかを録音して集めていた頃がありました。そんなときに、「レタリング」とかいうのが流行ってまして、要は、アルファベットを一文字一文字熱で剥離紙からカセットテープのケースの紙に写すという気の遠くなるような作業をしてました。で、この作品の文字を見て、それをふと思い出したわけ。明らかに自分で書いた字じゃないですね。別にそれはそれでいいんだけど。 それにしても、衝撃の書き出しです。 Dublin bus was really clean. ダブリンバスは本当にきれいだった。 …ってことは今は汚いんですね。 The drivers they were never mean. 運転手さんたちは決して意地悪じゃなかった。 …ってことは運転手さんは今は意地悪なんですね。 私、いちばん最初にアイルランドに来たのは、忘れもしない1996年、今から10年前、つまり、Niamhちゃんの生まれた直後です。その頃と現在を比べると、確かに、人口が増え、バスが増え、ガイジンの運転手さんが増えたりして、バスも車椅子対応の超低床車が中心になったとか、いろんな細かな違いを否定したりしないけど、基本的には何も変わっちゃいない。つまり、バスのきれいさ(汚さ)も、運転手さんの質もさほど変わっていないと思うのだが。一体、Niamhちゃんの思い出す過去とは一体いつのことなんだ? Boys and girls have started raiding 子供たちはバスを襲いはじめた どう訳すか30秒ほど悩みました(それだけかい)。バスに投石をしたりとか、イースターの頃になると卵を投げたりとか、バス停を破壊したりとか一部にロクでもないクソガキどもがいるのは事実。そういう意味で「襲う」という言葉を使ったんだけど、でも、この事件の回数はたぶん昔と変わってないような気がするのだが。 それにしても、バス停のシェルター(雨よけ)を破壊したら、自分が今度バスを待つときに雨に濡れることになるとか、結局は運賃に撥ね返ってくるということは少し考えればわかりそうなものなのだが、それがわからないアホタレが確かにいる。それをNiamhちゃんは言いたいんだろうなあ。 昔と比べてどうかというのには疑問が残るけど、バスを破壊する連中はstupidというのは激しく賛成。…と思わず、茶化すつもりがマジレスをして路線がずれてきたので今日のところは終了。
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