なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2005年11月28日(月) |
駄更新:まだアイルランドに正義はあった |
毎朝の通勤にDrumcondra Roadを使ってます。どこじゃそれ、という方、市の中心部から真っ直ぐ空港に向かおうとすると自然に使うことになるN1(国道1号線)のことです。フツーにダブリン空港に着いて、フツーにバスやタクシーに乗って街に向かった(あるいはその逆)という方はほぼ間違いないという確率でこの道を使ってます。
私がここを通過するのは朝7時半頃。まだピークとまではいきませんが、結構混んでます。
このあたり、おおよそ片側2車線で、外側はバスレーン…なのですが、なぜかバスレーンが300メートルくらい指定解除になっている場所があります。つまり、普段は乗用車が使えない外側のレーンがその場所に限って使えるわけ。腹が立つのは、この区間を使って左から割り込んでくるやつが多いんですよね。
あ、この話を理解していただくためにはアイルランド(およびイギリス)のバスレーンのシステムを理解してもらう必要があります。日本のバスレーンって、左折する時は入っていいとか、脇道から合流してきたときはちょっとだけ走っていいとかなんだか抜け道がありますよね。ところが、アイルランドのバスレーンは、太線でしっかりと区分されていて、問答無用で入ってはいけないのです。「ここからはバスレーンだから入っては駄目」とはっきりと自己主張しているわけですな。
で、300メートル行った先で再び外側のレーンがバスレーンになるのですが、当然、ここの合流で渋滞します。意地の悪い運転手が入れてくれなかったりとか、あるいは頭が悪いのか勇気があるのかは知らないけど、何らかの理由で、バスレーンを冒進するやつが出てくるわけ。
で、ゆるい右カーブを抜けた先に結構な確率でお巡りさんが待ってます。そう、通行区分違反で切符処理されるわけ。
で、私がこの合流した先のゆるい右カーブを渋滞の中とろとろ走っていると、タクシーでもない乗用車がバスレーンを冒進してきて私の後ろにさっと割り込む。「また、『物理的に可能だからやりました』というアイルランド理論かい」などと呆れていると、おお、お巡りさんがいつもの場所に待っている。私の後ろのアホに気がついたかな…と思っていると、お巡りさん、何を血迷ったか私を停めようとする。
私:♪わーたしーはやってないーけーっぱーくだー
どこかで聞いたような歌が頭の中に流れる。お巡りさんが私を停めようとしたので右手の親指を立てて後ろをさして、
私:「ボクじゃないよー」
というジェスチャーをしたら、おお、ちゃんと私ではなく後ろの車が捕まった。まだこの世に正義はあった。
ただ、ねえ、実を言うと、仮に捕まっても切符処理をされることのほうが少なくてちょっと怒られて終わり…というのがアイルランドの現状のようです。
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