なべて世はこともなし
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2005年09月28日(水) これで何が分かる?アイルランドの健康診断(だったのか?)

先週、GPに行ったときのこと。


私:「別に異変も何もないけど、健康診断なんて受けておきたいんだけどどう思う?」
医者:「いいんじゃない?」



と、医者に渡された3枚の紙切れ。


「それじゃあ、ここに書いてある番号に電話して予約して。結果が出たらまたこっちで話し合いましょう」


で、何も考えずに書かれていたBeaumont Hospitalに電話。


相手:「そんじゃあ、水曜日の朝9時10分に来てね」


というわけで行ってきました。アイルランドで初の、健康診断のお話です。


自慢じゃありませんが、私、人生で健康診断というものを受けたことがありません。よくは知らんけど、「人間ドック」なんてのがあって、CTスキャンがあったりとか、バリウム飲んだりとか、検尿があったりとかするんでしょ。まあ、アイルランドでそこまで要求するのは酷にせよ、いったいどうなりますやら。


かくして、本日朝9時。時間通りに懐かしのBeaumont Hospitalに到着。2年前に意味なし入院して以来。で、ここに着いて初めてGPが書いた紙を確認。それは3枚で、一枚が、「血液検査依頼」、もう一枚が「胸部X線依頼」そして最後が、「ECG依頼」


ECG?なんでまた心電図検査?


よくはわからんが、まず、一番先に目についた血液検査へ。ここは銀行のようなチケット制。「何のための予約だったのか」と疑問になるがアイルランドではそんな疑問は持つだけ無駄なので忘れることにする。


で、待つこと10分。カーテンで仕切られた椅子に座り、採血開始。おばちゃんの看護婦さんが、慣れた手つきで腕を縛りはじめる。風俗のおねえさんが「お客さん、こういうとこ初めて?」と聞くのと同じような感じで(行ったことはないから知らんけど)


看護婦さん:「採血は初めて?」
私: 「いや。いつも献血してるから」
看護婦さん:(声を裏返して)「けんけつぅ?」



で、私の腕を見て、あちこちに針の跡があることに気がつき


看護婦さん:「あ、ホントだ。すごいねえ」


なぜだか知りませんが、本気で驚いてらっしゃったようです。アイルランドでは献血をすることがそんなにすごいことなのか?


で、採血は献血同様慣れた手つきであっという間に終わる。


お次はX線検査。長い廊下を歩いてX線検査へ。ここでも待つこと10分。名前を呼ばれて畳半畳くらいの小部屋に案内される。


ここ、実に面白いことになってまして、待合室から、ちょうどトイレの個室くらいの小部屋が7―8ヵ所並んでまして、そこに入るようになってます。中で服を脱いで使い捨てのガウンを着て待っていると、入って来たのとは反対側のドアが開いて、そこからX線の機械に行くというシステム。実に合理的。


X線の技師は推定インドかパキスタン人でX腺を撮るときもガラスのついたての向こうに立っているだけだから、一日突っ立ってたらあまり健康に良さそうではないがどうなんだ?私が日本人と分かると、「ドモアリガトウ」なんて言ってたけど。


そして再び歩いて歩いてECGへ。


三度、待つこと10分。


看護婦さん:「今日はどうしました?」
私:「GPに送られてきました」
看護婦さん:(GPからの手紙を見て)「めまいがするんだって?」



ハァ?そんなこと、言った覚えはありませんが…でもそうは言える雰囲気じゃあなかったので


私: 「はぁ」
看護婦さん:「どれくらいの間?」
私:「ここ数週間ですかねえ(テキトー)」
看護婦さん: 「立ち上がったときとかにくらっと来る感じ?」
私: 「そうそう、それ(テキトー)」



で、看護婦さん、私の胸じゅうにべたべたと電極を貼りつけ検査開始。3分後に心電図の書かれたプリントアウトが出てくる。私、シロートながらその心電図は健康そのもの。案の定…


看護婦さん:「ごくごく正常に見えるけど。何も異常はなさそうだけど」


あってたまるか。


というわけで、終了。あっちこっちの検査にまわされた割には所要1時間ちょい。でも、これだけでいったい何が分かるんだ?だいたい、X線で何か見つかるような病気があったらすでに私の体に異変が起きてるんじゃないのか?血液検査だって、献血のおまけでよくやってるし。


来週GPから呼び出しがかかるらしいのでその時に結果を聞いてきます…何かニュースがあるとは到底思えませんが。




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