なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2005年01月31日(月) 関税に自動車税に車検に...お疲れ車個人輸入記(5)

続きです。前のをお読みでない方は、
その1その2その3その4へどぞ。


実に感心なことに、AAは朝の5時30分とかいう非常識極まりない時間に呼ばれたにも拘らず、わずか20分でうちまで来てくれました。で、バッテリーブースターでエンジン始動。


「うーん、このバッテリーは完全に死んでるね。少なくとも1時間は充電してあげてね」


というわけで、朝の6時10分に私は家を出ましたよ。M50(ダブリン郊外をC状に結ぶ全長30キロちょいの高速道路)を北の端から南の端まで走り、そこから北に戻り出勤。幸いといえば幸いオートマだから、途中でエンストするような心配がないことは救いだったけど、でも、だから押しがけとかできなかったりするんだよね。


かくして1時間30分の充電走行の後、会社に到着。で、エンジンを切って念のためにエンジンをかけようとすると…だめ。かからない。


…この1時間30分の充電走行はいったい何だったんだ?


これはよくない。非常によくない。なぜなら朝の11時にはNCT(車検)に行かなければならない。バッテリーが上がった車で車検が通るとは到底思えない。現在朝8時。残されているのはたった3時間。


私は行きつけの修理工場に賭けることにした。彼らが開くのが午前9時30分。それで何とか助けてもらおう。


私は仕事そっちのけで、日本に電話。相手はこの車を整備してくれた人。

私:「バッテリー、新品にしてと頼んどいたでしょうが(怒)」
相手:「したよ」
私:「じゃあ、なんで上がってんだよ」
相手:「へ?」


私は状況を説明。ケーブルで始動できなかったこと。1時間30分は知っても充電できなかったこと。その他。


相手:「そりゃ、不良品のバッテリーだよ」


聞けば、この整備をしてくれた人は、アイルランドと聞いて、わざわざ寒冷地仕様のバッテリーをつけてくれたとのこと。で、そのバッテリーがわずか2ヶ月の船旅で上がるということは考えられず、ましてや充電できないということは考えられないらしい。その事実から導かれる結論は一つ。


このバッテリーは不良品。


ちなみにこの人いわく、不良品のバッテリーにあう確率は「2-3年に一度」らしい。


…それって実はすごい確率じゃあない?


で、9時30分に行きつけの修理工場が開くと同時に電話。


兄ちゃん:「わかった。今日の夕方までに用意するよ」
私:「それじゃあダメなのよ。11時…1時間半後にNCT(車検)なのよ」



しばしの沈黙。


兄ちゃん:「なんとかしよう」


…頼むよ。信用してるよ。


で、彼はすぐに私の会社まで来てくれて、バッテリーブースターで車を始動。そのまま自分の車を置いて、私の車を修理工場へ持って行った。


とっても不安な1時間を過ごす。


彼が戻ってきたのは10時50分。いわく「特殊なバッテリーだったから在庫を探すの3ヵ所走り回った」とのこと。私は「釣はいらん!」と130ユーロ(17000円)を彼に握らせてそのままNCT(車検)の検査場へ。


引っ張るけど続く。


日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ