なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2005年01月26日(水) |
関税に自動車税に車検に...お疲れ車個人輸入記(4) |
続きです。前のをお読みでない方は、 その1、その2、その3へどぞ。
かくしてナンバーを手に入れて、長い長い昼休みを終えて会社に着いたのはすでに午後4時30分。5時間近いとんでもない昼休みを取った計算になる。会社に帰ってきたらその分を取り返すべくバリバリと仕事をするなら少しはほめられる部分もありそうだが、私は会社に着くなりまずは保険会社に電話。新しい車への保険の切り替えを頼む。これ自体はほんの数分で済む。保険は車を変えるのを機会に、車両保険・ウィンドスクリーン保険つきの完全な保険に切り替える。車が大きくなったこともあり、毎月の掛け金は20ユーロほどアップ。車の排気量が700ccも上がったことを考えるとそんなに悪くないと思うが。
さらにはNCT(National Car Test=車検)に勤めている友人に電話してアポを取る。普通2-3週間待ちのところを翌々日に予約を入れてくれる。アイルランドという国は(他もそうかもしれないけど)知り合いがいるいないじゃあ話がまったく違ってくることがよくある。今回もそんないい例と言えるかも。ところがこの友人の好意があとで裏目に出ることになる。
で、結局その日の仕事が終わったのは午後9時。そののち家に帰って、取りあえずはナンバーを取り付けることに。出来上がったナンバーを見ると、なんとまあ、ネジ穴があいていない(どうやら自分で開けるものらしい)。あ、そういえばネジもない!これでどうしろと言うねん。
というわけで、家中ネジを探してまわるがこのナンバーの取付にあう太いネジはどこにも見つからない。というわけで、翌日ホームセンターに行くことに。
で、翌日、Motor Tax Office(自動車税専門の税務署)に行って自動車税の納税。1年間に530ユーロ(おおよそ72000円)なり。1300ccのカローラが300ユーロ(おおよそ40000円)だったから、かなりの値上がり。排気量の大きな車に乗るということは、贅沢だとみなされるということがよく分かる。
で、その日の夜、ホームセンターで買ってきたネジでナンバーを取り付ける。ちゃんと計算ずくで買ったので、サイズはぴったし。次なる問題はバッテリー。前に書いた通り、日本からの6週間の海上輸送の間にバッテリーは見事に上がってしまった。で、港でバッテリーブースターを使ってエンジンをかけた時にそのまま1時間くらい充電を兼ねて走っていれば良かったのですが、ナンバーはないわ会社には一刻も早く帰らなきゃいけないわで結局自宅まで最短距離で車を運転してエンジンを切ってそれっきり。
とはいえ、そんなに心配はしていませんでした。何せ、私、念には念を入れてジャンプリード(バッテリーとバッテリーをつなぐコードと言いたいんだけど、これなんて言うのが正しいんだっけ)を買って前の車に入れておいたのだ。
というわけで、ひでかすを巻き込んでジャンプリードを使ってエンジンをかけようとするがうまく行かない。スーパーで買った安物だからかというわけで、友人宅に別のジャンプリードを借りに行くがそれでもダメ。うーん、困った。
何が困ったかというと、翌日の朝11時がNCT(車検)。NCTは会社の近所。つまり、明日の朝は何がなんでも会社に新しい車で会社に行かなければならない。つまり、出勤時間明日の朝7時までに問題を解決しなければいけない。というわけで、翌朝朝5時に起きました。
困った時はAA。
AA…日本で言えばJAF。年会費100ユーロ(13500円)さえ払えば、路上でトラブルが起きた時も助けに来てくれます(年会費以外は無料)。以前路上でトラブルが起きてぼったくられたことに懲りてこれに入っておいたのですが、それ以来、パンクにバッテリー上がりにとしっかり年会費分の元を取ってます(何のためにジャンプリードを持っているのかというツッコミはなしで)。
しかも、私は35ユーロ(5000円)余計に払って、ホームスタート特約にも入ってます。つまり、AAは路上でのトラブル対応係で、自宅でのトラブルは例外なのですが、このホームスタート特約に入っていれば、自宅でのトラブルにも対応してくれるわけ(もちろん年会費以外は無料)。
というわけで、朝の5時30分に、私は可能な限りでもっとも申し訳なさそうな声を出してAAのヘルプラインに電話をしました。
「ごめーん、バッテリーが上がっちゃった」
さあ、果たしてNCT(車検)はどうなる。翌日に続く。
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