なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2004年12月16日(木) |
にわか平和主義と中指 |
土曜日のお話。
この日も休日返上で出勤。土曜日の午前9時前のダブリンは未だ眠りについているらしく、静かで往来もほとんどない。私は目を閉じていても運転できるくらいに慣れた通勤路を快適に会社に向かって車を走らせる。緩やかな右カーブにさしかかったところで目に入ってきた異様な光景。
車が燃えている
…それも5メートルくらいの高さまで炎が上がっている。
幸い…と言っていいのかどうか知らんが、どうもこれ、交通事故とかではなく、アホなガキが車を乗り回してこの公園の脇で乗り捨てて火をつけたらしい。フレームの形からして多分ホンダのシビックは完全に炎に包まれている。なのに、消防車はおろか、野次馬のひとりもいない。見たとこ私が第一発見者の模様。
ちょっと離れたところに車を停めて私はふと悩む。
これって消防署に通報すべきなんだろうか。
非常に残念なことに、このjoy riderと呼ばれる車ドロボーはダブリンでは日常茶飯事。このアホガキども、証拠隠滅のためだか知らんが、車を燃やしてしまう。こうして車が燃え盛っている現場に出くわすのは初めてだけど、燃え尽きた車は忘れたころに見掛ける。で、公園の脇ということもあって、延焼の可能性はなさそう。つまり放っておけば、そのうち燃え尽きそう。消防署に電話して「そんなくだらんことで電話すんじゃねえ」とか怒られたらどうしよう。あ、だいたいここなんていう通りだっけ…などとケータイを手に数秒悩んでいたら、パトカーがやってきた。…あ、それなら通報しなくていいや。というわけで私は会社へ。
それにしてもここ数日の通勤はかなり苦痛です。クリスマスが近くなるに近づいて、道路の渋滞が日に日にひどくなっていきます。それだけならまだしも、こう、みんなが殺気立ってるのが手に取るように分かるわけです。ちなみに私は、数週間前の日記で宣言したように、街には近寄ってませんが、通勤でどうしても通過する必要があるのです。とにもかくにもアイルランドの皆様、クリスマスの瞬間だけにわか平和主義者のような顔をしていても、その前の数週間は、道路で他のドライバーに中指を立てているのはいかがなものかと…。
ケータイのカメラで撮影 もうちょっと画素が多いのにすれば良かった で、今朝通りがかった時に目撃したダブリンバスとトレーラーの接触事故。「接触」と言っても良く見ると、二階建てバスの左側の窓が一番後ろを残してきれいに割れてしまってます。状況から判断するに、渋滞で止まっているバスの脇をトレーラーが写真手前に向かって無理矢理左折しようとして接触した感じですね。どうも、これにも「クリスマス前のイライラ」が原因なのではないか…という気がしてなりません。
とりあえず、皆様、無事にクリスマスを迎えましょう。
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