なべて世はこともなし
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2004年10月26日(火) オイルショック再来?アイルランド最新ガソリン事情

別にアイルランドに限らず世界中のどこでもそうなのでしょうけど、原油価格の上昇に伴いガソリンの価格が上がり続けています。アイルランドで一番安いといわれているダブリンですら、ガソリンの価格は99.9セント(だいたい130円)とかいよいよ1ユーロの大台に届きつつあるし(実際に1ユーロ以上取るスタンドも現れはじめた)、軽油もしかり。去年だかまでリッター80セント(105円)程度だったというのはもう遠い過去の話のようです。


こうなると、少しでも安いスタンドで給油しようというのは人間の性として当然ですね。うちの近所のスタンドがリッター99.9セント。で、私の嫌いなくされTescoのスタンドが現状95.9セント(125円)…つまり4セント(5円)安いわけで。満タンにすると2ユーロ(260円)近い差が出ます。が、私はTescoが嫌い。


というわけで折衷案として、最近Tescoの隣りにあるスタンドに行ってます。最近オープンしたClarehallのTescoのお隣りにあるガソリンスタンド、当初はTescoの価格よりリッター辺り5セントも高い値段でガソリンを販売していたのですが、さすがにそれだとお客が離れてしまったのか、最近はTescoのスタンドより1セント高い値段でガソリンを売ってます。


が、アイルランドの消費者はこの1セントの違い(満タンにして50セントの違い)にも敏感らしく、こちらのTescoのお隣りのガソリンスタンド、Tescoに長蛇の列ができているのに対し、こちらは待つことなしにすぐに給油できます。かくして、Tescoの長蛇の列にうんざりした客や、私のような確信犯の客がTescoより1セント高い値段で給油しているわけ。称して小判ザメ商法といいます。


で、今日も行ってきました。ClarehallのTescoの隣りのスタンド。


ところが、何やら様子がおかしい。5台あるポンプのうち3台に「故障中」の札が下がっている。で、後の2台は使用中。向かって右側のポンプが空くのを待っていると、店から運転手が戻ってきて、私に向かって大きく首を振って去っていく。


このポンプも故障中?


仕方がないので、もう一台の使用中のポンプ(つまり唯一使えそうなポンプ)の前で待っていると、地元のオッサンがこれまた店から戻ってきて、超ダブリン訛りの英語で私に向かって大声で


「信じられるかよ?ガソリン売り切れだってよ。ひでえよな」


ハァ?ガソリン売り切れ?そりゃ信じられんわ。


アイルランドでオイルショック再発ですか?


…ちゅうかさあ、ガソリンの売り切れたガソリンスタンドの存在意義って何?


というわけで片道3キロの手間ひまかけてここまで来たので不本意ながらTescoの行列に参加。


給油まで15分待ちでした。


…って、だったら会社で15分残業して、その金で近所のガソリンスタンドに行ったほうが効率がいいじゃん。2ユーロという大金を稼ぐのにどれだけ大変かが骨身に染みた体験でした。


それにしてもたかがガソリンを入れるのに15分。これって立派なオイルショックの再来だぞ。…トイレットペーパーを買い占めとこうかな?


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