なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2004年10月10日(日) |
アイルランド人見物にパブへ行く |
映画、Bride and Prejudiceを見てきました。友達に誘われて、どんな映画かも知らずにですが。で、これが土曜日の午後5時30分のこと。Liffey Valley Shopping Centreは土曜日の夕方ということもあり、人の波が引きはじめているとはいえ混んでます。なのに、映画館、Bride and Prejudiceをやるスクリーンの中はがらがら・すかすか。
この映画館、いつきても混んでいるのに、こんなに空いているのは本当に珍しい。しかも館内の客が彼女に連行されたと思しき彼氏を除いてほとんど全員が女性。なんなんだ。嫌な予感を覚える。
この映画の舞台はインド。インドの一昔前の「ポッキー4姉妹」よろしく美人4姉妹に対し、その母がお見合いを強引に進めていくという話なんですが、その話のスジはともかく、この映画、一部が(Greeceのように「全部が」ではない)ミュージカル仕立てになってまして、町中が踊りだす騒ぎ出す…というシーンが数ヶ所。
あんなにやかましい町があるもんか!と思わずツッコミを入れたくなります。全体としては、くだらないと文句を言いつつでも楽しんでしまった…といった感じでしょうか。ちなみに一緒に行った友人のひとりは美女のインド人をこれでもかというくらい堪能できて満足したようです。
で、映画が終わって、はたと気がつきました。映画館が異常に空いていた理由。
今日(土曜日)はW杯予選アイルランド対フランスの日。
そう、人々は、パブへと向かってしまったのでした。というわけで、そのまま最寄りのパブへ行ってみました。パブについたのはちょうど前半戦が始まって数分経ったころ。
ラウンジのドアを開けた瞬間、私はそのまま回れ右をして帰ろうかと思ってしまいました。
パブ中の人の目線が私に釘付け。
ひでかすの友人がアラスカの片田舎を旅していたときに(アラスカそのものが「片田舎」というツッコミは無視)パブが目に入ったんだそうな。そのまま西部劇にでも使えるんじゃないかという古臭いパブ。「入りづらいなあ」と思いつつドアを開けると、パブの中が突如静まり返りパブの中の全員の目線がドアに立つ彼女に注がれたそうな。
彼女は、そのまま扉を閉めて立ち去った。
それと同じような感じです。違いは私が入っていってもパブはやかましいままでしたし、何より、私は見られていなかった。そう、ドアの上に据え付けられた巨大スクリーンにみんなの視線が注がれていたのです。…そうはわかっても一瞬どきっとしたぞ。あれは。
私、自慢になりませんが、サッカーなどまったく興味がありません。W杯のアイルランド戦で社員がほとんど全員休憩室のテレビの前に釘付けになっていたころ私は黙々と仕事をしてましたから。かくして、この日もサッカーが見たいのではなく、アイルランド人の反応が見たかったのです。
悪意を持って言えばバカ。好意を持って言えば情熱的な人々
…そんな感じでしょうか。小さなボールをアイルランド側が取るたびに拍手が起こり、相手のゴール付近で何か起ころうものなら大きな歓声が沸き起こります。多くの人(そのほとんどは男性)は緑のユニフォームを着て観戦してます。みんな真剣な目をして観てます。
こう、うまく表現できないのですが、すごいなあと思いましたよ。あの、一生懸命に観戦する姿。一生懸命な中でみんなが楽しんでる姿。本当に楽しそうに観戦してます。
…試合は結局スコア無しだったのでアイルランド人が狂喜乱舞する姿は残念ながら見られませんでしたが。
ところでこの試合を観戦するために35000人のアイルランド人がパリに集結したそうです。全員がスタジアムに入れるという保証もないのに。そりゃ全員が全員アイルランドから来たわけじゃないでしょうけど一体それだけ多くのアイルランド人がどうやってパリまで移動出来たのか疑問が残ります。
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