なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
人にものを頼むときって、やはり下手に出る…と言うと言い方が悪いかもしれませんが、「お願いをする」っていう態度って大事ですよね。やはりお願いをされる側が気持ちよくやってくれるようにするというのは大事なことだと思います。特にそのお願いが、相手にとって何の得にもならないとき。 Snigel殿 アイルランド輸血サービスは以下のクリニックにて献血を行う。(住所略)上記のクリニックにぜひ参加するように。 最近アメリカに行ったものは西ナイル熱感染の恐れがあるので帰国後28日間待機すること。 疑問があったらドナーヘルプライン(電話番号)まで連絡のこと。 なお、この招待状をクリニックに持参のこと。 以上 …お前らは人にものを頼むときのマナーを知らんのか? フツーのジョーシキで考えたら、この手紙の書き出しは、 平素はアイルランド輸血サービスに格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。また過日はお忙しい中、献血にご協力いただきまして誠にありがとうございました。 …とかいう感じで感謝の言葉から始まるのがフツーじゃないか?(英語で言えば、Many thanks to ...)あんたらの手紙の書き出しは、ほとんど命令口調で、裁判所からの呼び出しかのような印象すら受けるぞ。 もっと言えば、この前献血に参加してもらったばかりの人にもう一度献血を頼むなら… 現在も輸血用の血液は慢性的に不足しており、多くの患者さんが輸血を必要としています。つきましては先日献血をしていただいたばかりでまことに恐縮ですが、万障お繰り合わせのうえ献血センターにおいでいただけるよう伏してお願い申し上げます …のように、献血の必要性を説いて頭を下げる…というのが当たり前の常識じゃないのか。なのにこのメール、意訳すれば、 「献血ルームを開設するからとにかく四の五の言わずに参加しろ。ゴルァ」 という最上段に構えた内容でとても私が考えるところの「人にものを頼む態度」ではないのです。一言で言ってしまえば「お役所仕事」。こんな人を小馬鹿にしたような手紙を書いているうちは、二度と献血なんてしない…と勝手に心に決めました。 最後に。裏面には献血に対する一般的な注意書きがづらづら書き並べてあります。その中で... 献血は完全に任意です。義務感に駆られて行う必要はありません。 …オモテ面と態度が全然違うぞ。こらっ。 おまけ: ちょっと気になったので、「いつになったら献血カードが着くの?」とメールで問い合わせてみました。ちょっと驚いたことに数時間後に返事が届きまして…。 Thank you for your query. Apologies for the delay in issuing your donor cards, however, validation on this element of our computer system is ongoing at the moment and until that is completed, we will not be issuing any donor cards. I have checked with Donor Services and it is hoped that they will be in a position to start issuing donor cards in 6 to 8 weeks. In the meantime, you can still donate, as your details will be on the system from your last donation. 意訳:今システムのアップグレードをしてるからカードは発行してません。6-8週間したら、カードの発行を開始する…といいなあ。 …ミソは、6-8週間したら、カードの発行を開始するという点。つまりその時点で私のカードが発行されるとは限らないわけ。しかもhopeという「希望的観測」という次元の話のようです(溜息)。 意訳:でも献血はできるからね。 謹んで辞退申し上げます。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝) |