なべて世はこともなし
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2003年05月03日(土) アイルランドの道路にもいる「白装束集団」/ アイルランドの超越詐欺商法

日本はゴールデンウィーク真っ只中ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?ちなみにアイルランドも暦の上では月曜日がBank Holidayなので3連休です。…ただ月曜日は私、ボランティアの休日出勤なんですけどね。


ちなみにこの日記、土・日・祝祭日にはアクセス数が2割ほど減ります。推理なんですけど、この日記を会社からチェックしてくださっている…という方が多いのでしょうか。というわけで、休日のてこ入れも兼ねて今日は休日スペシャル、ネタ2発同時アップです。


日本で何やらまたマスコミが大騒ぎしているあの「白装束集団」…いえいえ、私は別にあの人たちについてここでどうこう言うつもりはありません。しかし、ですね、アイルランドにもいるんですよ。朝になると出没する「白装束集団」が。


アイルランドの「白装束集団」の場合、なぜか朝の主に幹線道路にこれまた白い棒を持って立ってます。たいがいの場合6人一組ですので本場の(?)日本の「白装束集団」に比べてインパクトに欠けます。が、それなりのインパクトはありますよ。なにせ道路のど真ん中に両手を広げて立っているんですから。


前置きはこれくらいにして、ご覧頂きましょう。たぶん本邦初公開、アイルランドの「白装束集団」の写真。





…日本で言うところの緑のおばさんやんけ!


この写真の出所は、数ヶ月前の日記で紹介したあの人智を超越した「アイルランド版・交通の教則」


この「アイルランド版・交通の教則」によるとですね、このアイルランド版の緑のおばさんはですね、「多くの小学校のエリアで」「6人一組で」学童の安全な道路横断ができるように働いていらっしゃるそうです。


ただ、白状しますと、私、この「多くの小学校のエリアで」働いているはずのこの「白装束集団」を見たことがありません。いつも見るのは…





…ひとりで標識を持って立っているおばさん(おじさん)だけです。というわけで、きっと「多くの小学校のエリアで」来週も「白装束集団」は目撃できる…はず…です…きっと。はい。アイルランド観光の目的がひとつ増えましたね(増えねえよ)。


はい。ここで話はがらっと変わります。


さらに数ヶ月前の日記で、うちの同居人がなにやらあやしいスクラッチカードに騙され続けているというネタを紹介したかと思いますがご記憶でしょうか(ご記憶でない方、またはお読みでない方はまずはそちらからどうぞ)。


…ちなみにこの日記を書いてたら当の本人が私の部屋にやってきました。よかった…テキストを書いているだけで画像の処理をしてなくて。こんなことを書いていることがばれたら私の命がキケンでアブないです。


おっと、話がそれかけましたが、数週間前、またうちのポストにスクラッチカードが投げ込まれたのです。今度は、「現金一万ユーロ」「カリビアンクルーズ」「超大型テレビ」「天然ルビー」等が当たるという触れ込みで。

おバカSamantha(仮名)は懲りもせずにスクラッチカードをこすります。彼女には間違いなく学習機能がついてません。すると…


「おめでとうございます!あなたは間違いなく景品の一つが当たりました!商品受け取りの方法はスクラッチカードの裏面をご覧ください!」


また当たったらしい。


で、裏面を見ると


(1)プレミアムナンバー(日本で言うところのダイヤルQ2)に電話する
(2)プレミアムナンバーにケータイからテキストメッセージを送る



いずれにしても推定3−4ユーロはかかる仕組みのようです。


まあここに電話をかけるとどうなるかは、前回の日記をご覧になられた賢明なる読者様はご存知の通り。な・の・に!彼女はすでに電話をかける体勢になってます。


私:「おまえ、また騙されるの?待て待て」

…と私は彼女から「大当たりの」スクラッチカードを奪い取ります。すると、


「電話料金以上の金品が必ず当たります」という甘い文句のあとに、年寄りには絶対に読めない小さな文字で…


「電話、SMS(テキストメッセージ)以外でもSAE(宛先を自分で書いて切手も貼った封筒。Self Addressed Envelopeのこと)同封でも受け付けます。当選したスクラッチカードを以下の住所にお送りください」


ほら、あった。金のかからない方法。


私:「ほら、電話しなくてもいいんだってよ」


というわけで被害を最小限にとどめるべく、彼女に郵送でそのスクラッチカードを送るように説得。


で、来たんですよ。当選金品が。


それは普通の封筒(ってそれを彼女が送ったんだけどさ)に入ってました。


さあ、今回こそは「現金一万ユーロ」「カリビアンクルーズ」「超大型テレビ」「天然ルビー」のどれかが当たったのか???


中には…





…ご覧いただけますでしょうか、何やら葉書よりひとまわり小さい紙の真ん中に貼り付けられたハナクソサイズ(別の表現はないんかい)の赤い物体(中央やや左の←部分です。見えますか?)。直径2-3ミリ。そう、それこそが「天然ルビー」そう、彼女はついにダマしなしで天然ルビーが当たったのです。


おーい、だれかー、これに本当に3-4ユーロの価値があるか調べてくれませんか?ちゅうか、


責任者でてこーい!


今度こそ彼女が何かを学んだことを切望しつつ、本日の日記はお開きと致します。ありがとうございました。



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