なべて世はこともなし
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2003年03月19日(水) Graystonesの海岸で見つけた超越アイルランドの標識集

先週末のPaddy's Weekendは、「Paddy's Weekendは天気が悪い」というジンクスを覆すすばらしい天気でした。で、そんな天気に誘われて、私はスウェーデン人の友人とWicklowに出かけました。


私:「どこに行くんだっけ?」
彼女:「Wicklowでしょ?」
私:「いや、ひとことでWicklowと言っても、Wicklow MountainもWicklowだし、BrayやGraystonesなどの海岸線もWicklowに違いないよ。ほれ、海に行く?山に行く?」
彼女:「両方!」



…なるほど、そういうテがあったか…というわけで、向かったのはGraystones、Brayの方が近いし、賑やかなのだが、どうも最近人ごみの苦手な私はBrayではなくGraystonesへ。Graystonesを御存じない方に軽く解説しておくと、Graystonesはダブリンの南25キロ程度のところの海岸線にある村。DARTで来れる最遠の場所。海以外は何もない。


Graystonesの海は天気と同様穏やかで、砂浜には思ったとおりほとんど人がいない。そんな平和を突然乱す狂暴な標識を発見。


私:「な、なんじゃこりゃあー?」


そこにあったもの。それは私の知識の範囲をはるかに越える標識。





…なんですか、これは?


この標識が意味するところは何?しばらく考え込んでしまった。たぶん、「高波注意」なんだろうけど、これだけだと何がなんだかさっぱりわからない。だいたい、下にある黒いのは岩のつもりなんだろうけど、ここは砂浜、岩なんてどこにもありませんぜ。


気を取り直して砂浜に降り、しばらく歩いた後、DARTに沿ってある遊歩道に向かった私たち。そこにあったものは私の知識の範囲をはるかに越えるばかりか、もう、アイルランドの先取の姿勢を感じさせずにはいられない。そこにあったものは先ほどの(推定)高波注意の標識のインパクトなど完全に吹き飛ばすメガトン級の表示。


私:「な、なんじゃこりゃあー?」





DOGWALK


SIDEWALK(アメリカ英語で言うところの「歩道」)ではありません。DOGWALKです。「犬道」です。このGraystonesの自治体は(推定)世界初、なんと犬専用の道を作ってしまったのです。で、遊歩道を見ると、





…なるほど、DOGWALKは延々続いております。


そうです。犬はこの狭い犬道以外を歩くことはまかりならぬ!と言っているわけです。ここの自治体は。なるほど、Graystonesの犬は実に賢いんだな…と思っていると、


小犬が「犬道」ではない「人道」を駆け抜けていきました。


一言だけ言わせてください。


頭悪いだろう。Graystonesの自治体。


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