なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2003年01月05日(日) |
車ごとアイススケートを楽しむ |
昨日の日記…ちゅうか業務連絡ちゅうかで「これからジムに行ってきます」と書き、そのまま本当にジムに行きました。
まずは車のウィンドウグラスの氷を引っぺがし、そして、車を数分暖めてから出発。
話は去年の暮れ…たった10日ほど前の話なんですが…にさかのぼります。ドイツのハノーバー近郊のイナカのMausi宅から町外れの友人宅まで夜、車で出かけることになりました。この日は冷たい冷たい雨が一日中降ってまして、これが日没と同時に きれいに凍ってしまいました。
Mausiの家の前の道。完全に凍結。
雪よりも氷の方が怖いということに初めて気がつきました。厚さにしてたった数ミリの氷が、道路を完全にアイススケート場にしてしまっています。
で、つるつるの道を歩いてガレージへ。ガレージの外に止めてあったMausiの車は完全に氷結。ガラスだけじゃないんですよ。ボディまで凍ってました。で、まずはドアが凍っていて開かない。
とりあえずお湯を用意して、ウィンドグラスにぶっかけます。お湯はぶっかけた端から再び凍っていきます。それを繰り返し、なんとかドアも開き、エンジン始動。
そのまま放置すること10分。私は意を決して出発。
言うまでもなく、寒いドイツのMausiの車。タイヤは冬用のタイヤを履いています。とはいえ昔あったラジアルタイヤとかに比べるとつるつる滑るでしょう。…ちゅうか、私はこの日が氷の上での運転初体験でした。
注意深く、家の前の裏通りに車をバックで下げ、そして注意深く発車。
もうすぐ表通りというところで軽くブレーキをかけると…
おー車が滑っているよ。
回りに他の車や標識などの障害物が何もなかったので心配はしませんでしたが、車がつるーっと滑っているのがシートを通じて伝わってきます。すべてはスローモーションで進んでいます。車は滑っているのになす術もなし。
幸い表通りはエンカルだかなんだか知りませんが、凍結防止の薬剤が撒かれているらしく凍結はなし。それでも(人の車だし)私はゆっくりと表通りの下り坂を友人宅に向けて進みました。
で、友人宅への裏通り。私は文字どおり凍りました。
下り坂…完全に氷結。
大した急坂じゃあありません。が、坂の途中で友人宅のガレージへ左折で進入しなければいけません。もし滑ったらえらいことになりそうです。
相当注意しながら車を勧めたので何も起こりませんでしたが。まあ、人生初の氷上での運転、いい経験になりました。
で、昨日の話。前日は-4度まで冷え込んだという話だったので、私も注意していましたが、ただ路上は乾いており、凍っている気配はありません。
で、私はPhoenix Parkを突っ切ってショートカットすることに。ちなみにヨーロッパ一広いPhoenix Parkは車で突っ切ることができます。東西方向に突っ切る人は多いですが、南北方向に突っ切る人はほとんどいません。東西方向には広い真っ直ぐの道が整備されているのに対し、南北方向には狭いカーブの多い道があるだけ。で、私はその狭い南北方向に突っ切ろうというわけ。
森の入り口当たりで前を行く車に追いつきました。フォードのフィエスタはゆっくりと進んでいきます。通勤途中で急いでいたりしたらいらいらしそうなものですが、急ぐ旅じゃなしと私はゆっくり後から続きます。
で、左方向へのブラインドカーブ(見通しの聞かないカーブ)を抜けると
あら、道路が河になってる
しかも完全に凍ってる。
前の車、速度はゆっくりだったにもかかわらず氷の河に入る前にスピードを落とすことができず、そのままゆっくりと氷の河へ。慌てたフィエスタの運転手はブレーキをかけます。これがよくなかった。車はゆっくりとスローモーションで、対向車線へ滑りはじめます。で、対向車線には新車のBMWが…。
このBMW。事態をよ見切っていました。フィエスタの数メートル手前で止まります。フィエスタも道路の反対側の車線でようやくななめになりつつ止まります。
で、いったい私は何をしていたかというと、とりあえず、一緒に対向車線に滑っていくのだけは避けようと右に滑りめた車をなんとか左に向けて止まりました。私の方が後続でスピードも遅かったこともあってか私はちょっと滑っただけで問題なく止まりましたが。
教訓:カーブの向こうに凍結路あり。冬は注意しよう。
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