なべて世はこともなし
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2002年06月04日(火) 危うく殺人を犯しそうになる...世の中何が起こるか分からないというお話

危うく殺人者になるところでした。


家の近くのバス停からいつものバスに乗り、いつもの時間にCity Centre着。で、いつものように、くされAlan Martin Coaches社のシャトルバス乗り場へと急いでいました。


一度でもアイルランド、あるいはイギリスに来られた方はご存知でしょうが、この国、歩行者用の信号などあってないようなものです。…誰も守っちゃいない。日本に行くたびにいつもアイルランドの感覚で信号無視をして周りから白い目で見られるのはもはや定番となりつつあります。まあそれは本題とは無関係でして、とにかく、アイルランドで歩行者は信号を守らないのです。


で、今朝も車と車の一瞬の間隙を衝いて、私は通りを小走りで横断。3歩目くらいで左後ろのかかとに何かが当たった感じがしました。次の瞬間「キャー」という悲鳴。後ろを見ると、


ハイヒール女性が通りのど真ん中でつまずいている!


で、それだけで話は済まず、そこに猛然と突っ込んでくる車!


車は女性の数センチ手前で止まった…となれば話はよりドラマチックなのですが、まあ1メートル前で止まりました。


とりあえず悪の心が「お前のせいじゃあない!」といいましたが、私は女性に手を差し伸べて、「大丈夫ですか」という。すると女性は大丈夫といいながら立ち上がる。そしてひざをなでる。黒のタイトなズボンをはいていたがたぶん擦りむいていたことと思う。で、「大丈夫」といいながら立ち去る女性。ただ、あからさまに左足を引きずって歩いていらした。


自分の住所と電話番号を教えるようなことはしませんでした。だって私よりかなり年上の女性だったんだもーん(無反省)。


タイトルにもある通り、これで車が彼女をはねでもしたら、多分私に法的な責任は来ないだろうけど、それでも激しい罪悪感を感じることは確実で。皆さん、信号無視をする時は左右だけでなく後ろにも気をつけましょう「信号無視はやめましょう」と書かないところが私の限界?)


正直に白状すると、実は通りで人をこけさせたのはこれが2回目。一度目は数年前、長身のスウェーデン人の友人二人とSouth George Street歩いていた時(傍から見るとまさに漫才コンビと言った趣)、私たちは「カンフーごっこ」をしながら歩いていた。…と書くと、私がどうしようもないアホタレのように思われるが…たぶんそれは事実。


ともあれ、スウェーデン人が、ジャッキーチェンの真似をして私を叩いてきたので私は大げさなリアクションでスウェーデン人を叩く真似をする。すると向こうからやって来たおばあさんがびっくりしてこけた。しかも車道に。…あれで車が来ていた日には、私は映画"Sleepers”のように刑務所送りになっていたことだろうと思う。


…というわけで、通りでふざけるのは危ないよ、とコドモ交通安全教室のようなおためごかしを書きつつ今日の日記は終わるのでした。




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