なべて世はこともなし
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2002年03月27日(水) コミュニケーショントレーニング。図らずも気がついた恐怖の事実とは?

毎日会社ではトレーニングが続いていますが、今日のトレーニングは一風変わったものでした。「コミュニケーションスキルトレーニング」要するに電話応対術。


いろいろ面白いことをしたのですが、その中でも際立って面白かったのは、「じゃあ実際に電話をかけてみましょう」という企画。このトレーナー(センセイ)も考えることが飛びぬけており、なんと「あなたのかけたい会社にお客のふりをして電話をかけて、電話の応対に点数をつけよう」というもの。考えてみたら単なるいたずら電話なのですが、楽しませていただきました。


で、他には3人一組でカードに書かれた言葉を分類するゲーム。「カスタマーサービスにおいて次のことは『とても重要』か『重要』か『あまり重要でない』か『不要』か分類しなさい」という命題のもと、「ファイナンシャルタイムズ(日本でいえば日経新聞)を読む」「英語の文法に詳しい」なんて書かれた150枚のカードを上にかいた4つのカテゴリーに分類するゲーム。この後採点があったのだが、私はさすがは日本人。隣で23x3を縦書きで一生懸命解いているスペイン人を横目に暗算でどんどん得点の集計を進める。


まあ、前にも書いた通りこいつら暗算が全然出来ない。「へっ、俺は賢いんだぜ」という優越感に浸っていた私(←治療が必要)に悲劇はすぐに訪れました。


次のゲームは、二人一組で読み上げられた文章をオウム返しにするゲーム。例えば、「失敗は必ずしも失敗ではなく、それを生かすことによって、失敗は成功の第一歩となると先人は語った」なんて文章を相手が読み上げて、それを私が繰り返すわけ。


これが全然出来なかった。どうしても文章が覚えられないのだ。確かに英語だったから難しいということもある。それよりも何よりも自分の記憶力が目に見えて落ちてしまっているのだ。これはショックだった。周りの人間がどんどん次のレベルに行くのに対して、私は文章がいっこうに覚えられない。


そんな私が昨日読み終わった本はダニエルキースの「アルジャーノンに花束を」35歳にして幼児の知能しか持たない男が手術によって天才に生まれ変わる話。彼、手術によって急激に得た知能を急激に失ってしまうのだが、ちょうどそんな気分。私というからだが生まれてはじめて退化していることに気がついて本気でショックでした。


ところで、私の8週間続くはずのトレーニングは明日で中断。会社があまりに忙しすぎて猫の手も借りたい状況になってしまったのです。まあ、旧海軍が、兵隊が足りなくなって訓練中の何もできない子供を戦場に連れていって何も教え込まないまま「やれ」と言っているようなもの。玉砕をすることは火を見るより明らかです。まあ、やれって言われりゃやりますけど。この先いったいどうなるんだろ。




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