なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年01月07日(月) |
犯罪被害者の保護と、警察官の安全 |
気がつくと午後5時30分。一時間も残業してしまいました。なんだか今日はいろいろな事件が起こって、あたふたしているうちに一日が終わってしまいました。
さて、昨日予告していた「大ネタ」です。
突然ですが、私の友人宅にドロボーが入りました。あまり詳しく書けないのですが、真夜中に、何物かが音もなく窓をこじ開けて、そこから手を伸ばして偶然机の上にあった財布を盗み、こちらも偶然机の上にあったキーホルダーで、玄関のドアーを開けようとしていたところを家人に発見され逃走。…というのがおおよその概況です。
ドロボーに入られました。お財布盗まれました。さて、あなたならどうします?
まあ、普通の人は何はともあれ警察に通報しますよね。それからクレジットカード会社だとか銀行だとかその筋に電話をして、自分の口座を守る。もちろん、この不幸にしてドロボーに入られて人もそうしました。
さて、ここで日本の常識で考えると、警察に通報してから警官が現場に到着するまで…5分とかそれ以下…ですよね。ところが、警察に通報してから実際に警察が到着したのは
1時間後。
これだけで私たちの持っている常識がアイルランドでいかに無意味か分かろうというものですが、態度デカ吉警官、この家の玄関先までくわえタバコでやってきて、そのタバコをぴっと玄関先に投げ捨てます。
で、この被害者、当然、なんでこんなに来るのが遅かったのか聞きます。警官の答え。
警官:「車がなかった」
…脱力。ちなみにこの被害者の説によると、アイルランドの警官は丸腰。ゆえに、犯人がまだいるかもしれない犯罪の現場にはすぐには来ないのだそうな。警官の身の安全を考えて。
すると何ですか。例えば、犯人が現場に戻ってきて、口封じの為に被害者を殺したとかそういう感じで被害者が二次的な被害に遭っても関係ないとおっしゃるのですか。この国の警察は。この人の話を聞いていて本気で怒りが込み上げてきました。
で、この到着した警官は、一通り基本的な質問(犯人を見たかとか、何を盗られたかとか)を聞き、早々と退散。
で、翌朝、今度は鑑識がやってきた。指紋を取るためだそうな。で、二人組でやってきた鑑識のおじさん方、窓枠のところについていた指紋などを採取。で、玄関先を見ると、たばこの吸い殻発見。で、鑑識のおじさんはひとこと…
「あ、これからも指紋が採れるかもしれない」
…採れるでしょうよ。身内の警官の指紋がべっちょりと。で、この鑑識のおじさん、本当にこの吸い殻を証拠として持って帰ってしまったそうな。犯人が捕まらないに私は幾らも入っていないが財布ごと賭けたっていい。ま、賭けにならないだろうけど。
本気で脱力する限りの話ですが、よくよく考えてみると、「ダブリン家がない」の時に書いたドロボーの時も、同じような感じでした。警察のは割にすぐに到着したと思いますが、そのあと一通りの事情聴取をして、翌朝指紋採取のおじさんが二人で来たというのは全く同じです。
…とりあえず、日本は「水と安全がタダ」というのは多分本当だと思います。早いとここの国から逃げようと思います。
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