なべて世はこともなし
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2001年07月27日(金) チコクの連鎖反応におけるチャリンコの危機とは?

久しぶりにやってしまいました。チコク。…しかも、単なる朝寝坊で。考えてみたら、まっとうな理由なくチコクしたことは多分入社以来初めてではないだろうか。ところがこの会社、フレックス出勤だかなんだかで、今日遅れてきた分だけ長くいればオッケーという…誠にありがたい会社。

で、寝坊なんてするとろくなもんじゃないですね。大ボケが大ボケを呼んでもうどうしようもないという状態になってしまう。

まず。慌てて出てきたんで、鍵束を忘れてきてしまった。「鍵の数だけ不幸の数」と誰かが言っていたけど、人を信用できないアイルランド、まさにその言葉は正なりで、おいらの鍵束は、家の玄関の鍵二つから始まって、机の鍵にに至るまで、留置場の看守のような鍵束をいつもポケットに忍ばせている。で、その鍵束の中には…


チャリンコの鍵


…まで入っていたんですね。で、鍵を忘れたことに気がついたのは、会社の駐輪場に着いてから…。おいらのチャリンコ、不用心にもかぎもかけずに会社の裏庭の駐輪場に止めてます。1時間ほど前に確認した時にはあったのですが、果たしておいらが帰るまでチャリンコはそこで待っていてくれるのか…。幸い、CCTV(防犯カメラ)があるからなんとなく犯罪抑止効果は期待できそうな…。(期待)

んで、忘れ物は更に続く。次に気がついたのは、ケータイ。前にも書いたような気がするが、ケータイのメッセージサービスはおいらと彼女を繋ぐ必須ツール。これがないと彼女とメッセージのやり取りもできないし、彼女がいつ昼休みかも分からないから電話できない。

ま、ケータイの方はそんな実害はないにせよ、家の鍵がないのは頂けない。何せ、家に入れないんじゃ話にならない。「うーん、困った」…と思っている時に一筋の光明が射した。


…ひでかす(仮名)だ。


ひでかすはうちの同居人。この日記もあいつはおいらのPCを勝手に使ってみているだろうひでかす。確か彼の今週の勤務時間は午前11時30分から午後8時までで、今ならまだ家にいる。で、彼の会社は同じ敷地内にあるから、おいらの鍵とケータイを持ってきてくれるよう頼むことができる。よっしゃー、彼に電話や。

…電話をかけるが話し中。…あのばか、朝からインターネットで遊んでやがる。

…5分後。お、鳴った。…鳴ってる…鳴ってる…こら、早く出ろよ…鳴ってる…あのバカシャワーでも浴びてるのか…鳴ってる…また電話シカトしようってのか(おいらは家の電話にはほとんど出ないのでこの点で文句は言えない)…おーい、出てくれよー。

受話器を置いた瞬間、おいらはとんでもないことに気がついた。

ゆうべ、おいら、彼女に自分の部屋から電話をした。で、普段はホールにある電話機を自分の部屋まで持ち込んだ。で、電話線はホールに繋いだままではおいらの部屋まで届かないから、おいらの部屋まで来ているコンピュータ用の線を間借りすることにした。つまり、コンピュータにつながっているの線をいったん外して電話に繋ぎ電話した訳。で、その後、回線をコンピュータに戻して、インターネットで遊んだ。…で、一方電話は…


…しまった、コード、外れたまんまだ。自業自得。


コードが外れていたんじゃ電話は鳴らない。これ、洋の東西を問わず共通の常識(…と思う)。これは、まさにベリーバットな事態。おいら、今日は夕方来客があるのだ。その時に家に入れないという事態はとても困る。どうしよう、どうしよう。おいらが困っていると、おいらの後ろに座るまるこがいいアイディアをくれた。

「ひでかすの友達がケータイ持ってるから、彼に電話したら?」

…まるこ、おまえのことを影で「仕事がないところで仕事を増やす天才だ」なんて言ってきたけど俺が悪かった(…ってもろにここで書いてるやんけ)。お前は天才だ(今日のところは)。よし、そいつの電話番号くれ。


…というわけで、ようやくひでかすに連絡がつき、鍵を借りました。が、チャリンコは、未だに鍵もかけられないまま、裏庭でおいらの帰りを待っている。…待っていてほしい。

余談ながら、おいらは相当な田舎の出身。で、地元の中学校ではチャリンコに鍵をかけていなかった。何せ、盗まれる心配がなかったから、鍵をかける必要性がなかったのだ。その頃、おいらは鍵など持ち歩いていなかった。けど、かぎの数は年を取るに連れて増えこそすれ減りはしない。だんだん人が信じられなくなっているということなのかな…。




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