なべて世はこともなし
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2001年05月01日(火) デンマークデンマーク

掲示板に来てくださったうにさんのホームページ にお邪魔しました。うちなんかと違って、まとまったきれいなページでした。どうやったら、あんなにきれいになるんだろ。

んで、タイとデンマークの旅行記なぞがあり、デンマークの旅行記がいたく気に入りました。

デンマーク。何度か行ったことがあります。…といってもまともに訪れたのは去年の秋の1回のみ。あとは、コペンハーゲン空港から市内のフェリー埠頭を経由して、スウェーデンに行ったことばかり。いつも、おいらの好きなビール(カールズバーグ)のふるさとを見てみたいと思うのですが、その機会に恵まれません。

で、前回は、ドイツの国境からあまり遠くないとある海岸の小さな村に1週間ほど居たんです。おいらの彼女(ドイツ人)とその姉とその友人たちというつながりで総勢8人。プール・サウナ付きの家で1週間ボーッとしてました。

…と書くといかにもおいらたちはリッチそうに聞こえますが、そうでもありません。このサマーハウス、晩秋というシーズンオフに借りると信じられないくらい安いんです。おいらが払ったのは、ドイツからの車代も含めて2万円くらい。

この時もいろんな面白い経験をして来ました。(ああ、話がどんどんと取り止めのない方向に…)

おいらたち8人は、2台のワゴン車に分乗してその村へ。車には食料からアルコールからすべてを満載。ちょっとした引越し状態。ドイツ人いわく「デンマークはアルコールが高い!」

…この発言においらはぶっ飛んだ。おいらの知りうる限りすべてのスウェーデン人が「デンマークは酒が安い!」と言っており、このドイツ人がいうことに真っ向から反対の意見なのだ。

ちなみにこれにはカラクリがある。スウェーデンという国、恐ろしいことに、酒は官売なのだ。アルコール分の特に低いビールはスーパーなんかで買えるけど、それ以外は、Systemという政府直営のみでで買うしかない。しかも、この店、そのほとんどが、昔ながらの対面販売。(つまり、スーパーみたいに自分の欲しい商品をカゴに入れてレジに持っていくという方法ではない。)最近法律が改正されたらしいが土日は休み。夜はもちろん開いてない。25歳以下の場合は身分証明書の提示が義務づけられている。…すごいでしょ?

クリスマスとかにここに行くともう最悪。銀行とかと同じでまず入口で番号札をもらい、自分の番を待つんだけど、これが数百人待ちだったりして…。で、ガキどもが、入口で、「若い番号のチケットあるよー」と売ってたりする。…どうしようもない国(←ことこの件に関してはね)

話がそれたけど、スウェーデン人にとって酒を自由に買え、市価も安いデンマークは楽園のような国なのだ(ホントかよ)。ところがデンマーク人にとって、酒がはるかに安いドイツは楽園のような国なのだ。という訳で、酒に関していえば、北高南低ということが言える。

という訳で、ビールや酒を満載で訪れたデンマーク。このサマーハウスはちゃんとプールもサウナもあり、でかいリビングルームにキッチン、素晴らしいものだった。

…とか自慢でこの日記が終わるはずがないことは、常連さんならご存知のはず。まあ、この(おいらの彼女を除く)ドイツ人連中は本当に、日本人が思い描くようなドイツ人連中でして…。

基本的においらたちに流行ることがない、クソ寒い海岸を散歩したりとか、人影の少ない村を散策したりとかそれくらい。それはそれでいい。おいらたちはのんびりしに来たのだから。ところが。このドイツ人たちはそういう風には考えないのだ。

まずは朝。こいつら(しつこいけどおいらの彼女を除く)朝の8時きっかしに起きて世にも美しい完璧な朝食の準備を始める。で、9時30分きっかしに、世にも美しい朝食を取り始めるのだ。

で、運悪く台所の隣りの部屋に陣取ったおいらたち、この時点で起きざるを得なくなり、毎朝、9時30分起床を強要される。(おいらたちには「朝食の準備をしなかった」ということで後で相当な非難があったらしい)「おまえらホリデーに来てなんで8時に起きるねん」というおいらの疑問は見過ごされる。

まあ、一時が万事、いっつもこんな感じでして。1週間、確かに楽しんだんですが、何かアイルランド人のいい加減さに慣らされたおいらには息苦しかったのも事実です。

で、何が一番驚いたかというと、帰る日。こいつら、やはり朝の8時に起きて、家中をそれこそ舐めれる状態にまできれいにし始めたんです。ちなみに、「清掃料金」というのが、別途に請求されているにもかかわらず、です。それはまだいいとして、信じられなかったのは、結構な量(ボトル半分以上)残っていた、ウォッカやテキーラ、ブランデー、みーんな流しに流して捨ててしまった!!さすがのおいらもこれには驚いた。おまえら酒だぞ酒!もったいない!車なんだから持って帰れるだろうが!といおうおいらの魂の叫びはまたも見過ごされる。

そんな訳で、どうも、ドイツ人とはあまりウマが合わないのではないか…と思わざるを得なかったデンマークでの1週間でした。

…なんでこんな話を始めたんだっけ?そうそううにさんのホームページの話からだ。

で、うにさんのホームページの中で、デンマークのパスポートコントロールが甘い、というくだりがありました。これはおいらの知る限りでも事実です。日本のパスポートだったらほとんど中を見もしません。平和なんでしょうねえ。

で、うにさんがイミグレーションでパスポートにスタンプを押されなくてがっかりするというのがありますが、おいらはそのまったく逆です。パスポートにはスタンプを押して欲しくありません。

確かにおいらも昔はパスポートにスタンプが増える度嬉しかったんですが、何せ何時も行くとこが同じ(ヨーロッパのどっか)なもんで退屈。しかも、スタンプが多すぎると、あらぬ疑いをかけられるんです。「こいつはここに不法に住んでるんじゃあないか」みたいに。

ま、これ、理に適ってます。成田空港の入国審査に、日本のスタンプをべたべた押されたパスポートを提示されたら、「こいつ日本で働いてるんじゃあないか」と思われても無理はないですよね。それと同じ。特にドイツのスタンプは押されたくないのに、さすがドイツ人、律義に押すんだよね、スタンプ(T_T)明日からまたドイツ行くんだよね…。変なこと聞かれなきゃいいが…。

とりとめがなくなったんで、このへんで。




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