今日は雨が降った。 だから夜がほんとうに涼しくて、涼しくて。
夏の昼間。 雨が降った時の濡れたアスファルトの匂いが好きだ。 もちろん、水を撒いた時の匂いだって。
夏の夕方に。 ふっと香る水の匂いが、秋を感じさせることもある。
夏は。 外が明るくて。そのぶん、灯りをつけない家の中は暗くて。 その情景は私にとって、強烈な夏の印象になる。
こういう夏のイメージは、きっと誰しも持っていて、それできっとどこか全然べつのものを浮かべるものなのだろう、と思う。
けれど、私が「夏」を思い浮かべた時、どうしてそこに清涼感があるのだろう? 私の「夏」の景色からは、まったく気温が削除されている。 ……それは私にとって夏の気温がつら過ぎるせいなのだろうか。 よく判らないけれど、何を思い浮かべても、そこにあのうだるような気温がない。「うだるような暑さ」という雰囲気はあっても、そこに本当の気温が感じられない。
どうしてだろう?
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