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■ 変化を感じる。
I町までは結構遠い。午前中早くに行って長く一緒にいようと思ってたけど、 眠れなくて朝方まで起きてて、目が覚めたら予定より遅い時間だった。 シャワーを浴びてる間に、Yからメールが来てた。先月と同じだな。 「何時頃に来れそう?」 『11時くらいかな?』 間違ってんだけど。実際その時点で家を出ないと間に合わない時間だった。 「了解。○○口でよろしく」 『行きつけがあるんですか?(笑)』 「いや、反対は泊まるとこないし」 だって。 確かに、何の気なしにI町なんて言ってみたんだけど、 ネットで調べたらちょっとしたホテル街だった。。 変な偶然。
結局、11時半を回って、駅に着いた。 Yはもう着いてて、待ってると言ってた。 私が家を出るときはまだ降ってなかったのに、もう外は土砂降りだった。 改札を出たら、傘を立ててしゃがんでいるYがいた。 もろ地元民って感じの出で立ち(笑) さらさら・・?っていうかふわふわなんですけど(笑) 『すごい雨だねー。』 「ホント、すごいね(笑)」←雨女ぶりがってこと。 『本当にねー(苦笑)髪、さらさらって言うか、微妙だね。』 「くせっ毛だからな~。何もつけないとこうなる」
ホテルはすぐだから、本当はYの傘に入れて欲しかったんだけど、 「傘は?」と訊かれてしまって、慌てて折りたたみを出した。 何だか雰囲気が今までと違った。 そう、手も繋いでくれようとしない。傘を持ってるってのもあるけど。 一緒に入って、肩を抱いてくれてもいいじゃない? そういう雰囲気じゃなく、またその雰囲気に呑まれて何も言えない。
数十秒で、ホテル街。 一番手前のホテルに、さっさと入ろうとするY。 もうちょっと見ようよ、とうろうろ。 結局適当な店に入った。結構安い。 「ふかふかベッドの部屋~」とか言いながらパネルを見て探すY。 安い部屋を選ぶのかと思ったら、一番高い部屋にしてた。 (でもこのホテル自体が安いから、一番高くても安いけど・・) 12時ちょっと前。フリータイムで18時まで。
エレベータに乗る。全然くっついてこない。 部屋に入る。 「さっそく着替えちゃうよー」と部屋着に着替えるY。 私は何も食べてなくて、お腹が空いてた。 でもまた緊張(何に?)と不安で食べられない気もしてた。 何気なくソファーに座って、ルームサービスのメニューを見る。 「お、何か頼む気だな?」とYが覗いてきた。 立ちながら大きな身体を私に顔を近づけるように屈んでみてたので、 『座ってみればいいじゃん(笑)どうぞ!』と横を空けた。
座ってYは、ゆっくり肩を寄せて、キスしてきた。 「怒ってるの?」 『なんで?怒ってないよ。いつも怒ってる?って訊くよね・・・』 「そうだよねー、怒ってないよね?自分に自信が無くて不安だからさ。」 そして笑って、ベッドに戻った。 相変わらず私は強張って、自由に出来ない。やっぱり可愛くない。 本当ならここで自分からもくっついて、キスして、話もしたかった。 でも出来ない。どうしていいのか、ずっと考えてるはずなのに実行出来ない。 私も自分に自信がなくて、いつも不安だから。 Yにも同じことを感じてる。(去年のDにも) でもYには、奥さんがいてくれるんだからいいじゃん? 違う意味での嫉妬も出てくるよ・・・。
Yはテレビをつけてベッドに入って、ぼーっとしてた。 私は結局オーダーするのはやめて、ベッドの横にあるマッサージチェアで遊んでた。 何度かYが私を、苗字で呼んだ(笑)。 「●●さーん、おーい。」 「眠れないよー」 それでもしばらく動けずに、座ってた。 さすがに我慢出来なくなったのか、ベッドから出てきて、 「眠れない。抱き枕になって」とチェアに座ってる私に覆い被さった。 『わかった~』と言って、立ち上がって。 アクセサリー類を外した。何故か着替えはしなかったんだけど。 抱き枕って言われたからかな。抱きしめられるだけで良かったし。
ベッドに入って、抱き寄せられる。1回キス。 私の胸の間に頭をうずめて、寝ようとするYの頭を見ながら切なくなった。 しばらくそうしてたけど、Yが動き出した。 胸を軽く触って、スカートをまくってきた。 またしばらくそうしてたけど、 「汚れちゃうよ~。汚れちゃうよ~(笑)」とYがうるさいので、 Yのを下着の上からちょっと触ったら、確かに濡れてた(恥)。 これじゃスカート汚れちゃう。。 いったんベッドから出て、結局部屋着に着替えて戻った。 私はとにかくキスがしたくて、何度も何度もした。Yも反応を返す。 でも何となく、先月のときのようにYが我慢できなくてしてくるって感じがなくて、 寂しくて、不安になった。(今更のようだけど) 加えて、前みたいに私を攻めてくれない。 自分の要求はしてくるけど、私のことは言わないとしてくれない。 それにふとすると入れようとしてくる。 生自体はもういいやって思ってたんだけど、まだ濡れが足りなくて絶対痛い。 一度逝ってからだと楽なんだけどな~なんて思いながら、言えず。。 嫌がるとYはやめる。 嫌がらなくても、痛がるとすぐ諦める。 『嫌じゃないよ、いいよ。』って言うのに、 「痛いんでしょ?痛いなら出来ないよ。。」 だったら痛くないように気持ち良くして。舐めて。って言いたいのに、言えない。 何となく、わかっててしてくれてない気がした。 だから言えなかった。ただ焦らされてるだけなら言えたかも知れない。 でも、何だか舐めたくないと思ってるように感じた。 胸だけをじわじわ攻めてきてたけど・・・。
入れることなく、Yは寝てしまった。もう16時前。あと2時間か・・・。 うーん。もうどうにもならない気持ち。 ひとりでまたシャワーを浴びた。 Yとベッドにいるときに何度かメールが来てた音がしてた。 メールは男友達Kと、最近メールしてる2人から。 Yは目の前にいるのに、寂しくてメル友に返事をする。 片方はメール始めて数日なのにすっかりその気になってるT23歳。 もう一人はS25歳。 Tからは「郁巳さんは甘えるほう?」みたいなことが書いてあった。 『癒されたいなぁ。普段はしっかり見えるけど、実は甘えたって感じ(笑)』 と返事を書いた。 癒されたいからYと出会って、でもこうなってしまった。 全部自分が悪い気がする。もうどうにもならないのかな。
ふと見ると、Yが目を覚ましたのか、ちょっと動いてた。 することもないし、またベッドに入った。 入った途端に、ぐっと抱き寄せられた。 こんなことが嬉しいなんて、本当に可哀想だ・・・。 Yは感じやすくて(そんなとこもDっぽい)、どこを舐めても気持ち良さそう。 何度も「口でして」って言うから、たぶんもう口で逝っちゃいたいんだろうなって 思って、それが寂しいから出来なかった。 我慢出来なくなったYは覆い被さって、少しだけ私を愛撫してから、入れてきた。 「痛い?」 『いいよ、大丈夫。』 実は、シャワー浴びる前に、自分で触ってしまった。。 すっきりしなくて、逝きたかったから。 そのおかげなのか、全然痛くなく入った。 痛くないどころか、何も感じないくらいだった。 え?入ってるの?てくらい。 Yの、別に小さいとかじゃないと思うんだけど・・・。 「あ、気持ちいい。。逝っていい?」 『え、やだ、だめ』 早いよ!確かに口でたくさんしすぎたからすぐかとは思ったけど。 「え、、だめ?」 『だめ。やだ。』 「中でじゃないよ。外に出すよ」 『だめ~。』だから寂しいんじゃん!でもそうしてくれないと困るし。 「動かないでこうしてたほうがいい?」 本当は入れたまま動かないで長くくっついていたいんだけど、 でも生だから改めてそう言われるとちょっと怖い・・・。 『いいよ、逝って。』 そういうと、すぐにYは逝ってしまった。びっくり。 え?え?って感じ。 もっと私の中が、気持ちいいって顔を見たかったのに。。
Yは私の足の間を綺麗に拭いて、また寝てしまった。 私はしばらくはYに腕枕して貰ったまま、ぼーっとしてた。 時間を見て、またシャワー。 もう時間も時間だし、支度をして、着替えてバスルームを出た。 Yは起きてて、「風呂使っていい?」『いいよ』。
テレビはずっとAVチャンネルになってた。 もう飽きてたから、普通のテレビを見ようと、リモコンを探したら、 サイドテーブルにYの携帯の隣にあった。 リモコンでチャンネルを変える。 携帯を手に取った。 普通なら絶対に携帯なんて見ない。怖い。知りたくない。 知らなくて済むなら、他の人のメールなんて読みたくない。 だけど、自分がYを忘れるにはいい薬かと思った。 いつ出てくるかわからないし、使ったことない携帯だからおそるおそる開く。
メール。 奥さんからのがあるかな、なんて思ったけどそれは見つけられなくて、 でも、登録されてないアドレスで女の子2人から来てた。 慌てて読んだからどっちがどっちかわかんないけど、 ひとりはちょっと前からメールをやり取りしてる感じで、 ひとりは昨日(私と会う約束つけたあたり?)くらいからって感じ。 送信メールを読んでないからわからないけど、ひとりには結婚してるって 言ってるみたいで、相手が「私は結婚興味ないんだ~」って書いてた。 どっちもまだ会ったことはなさそうだけど、片方は写真を送ってきてた。 まぁまぁ、Yの好きそうな顔かも?と思った。 見た瞬間はショックもあったけど、結局そういうことだなって思った。 しつこくなった私はウザいだろうし。新しくメールもする。 だって不倫だもん。代わりなんて誰だっていいんだ。こんな出会いだし。 私だって他の人とメールしてるし。 ホント、同類。どうにもならない。
Yがシャワーから出てきて、入れ替わってちょっとメイク。 戻ってどうしようかと言う顔をしたら、 「もう(出て)大丈夫?」と言われた。 『うん』と言うとフロントに電話するY。 上着も着て、そのまま出ようとするから、 『最後、最後』と言って抱きついた。 Yは笑って、お腹の肉を触って「柔らかい、気持ちいい」なんて言ってたけど、 強く抱きしめてはくれなかったし、キスもしなかった。 なんか、これではっきりわかった。 もちろん、エレベータでもくっつきもしなかった。
外に出るともう雨は止んでいて、それでも手を繋ぐことは無かった。 途中車道を横断しようとしたら車が出てきて、Yは自分が危なかっただけなのに、 ふざけて私の肩を抱いて、「危ない危ない!」って笑った。 これが何を意味するのか(意味なんて無いか)わからない。 歩きながら携帯を見ると、飲み仲間の一人から誘いのメールが来てた。 『え、マジ~?』と、憂さ晴らしにはちょうどいいので声を出してしまった。 「何なに~?」 『また飲みの誘い~どうしよっかな』 「男から?合コン?」 『男からしか来ないよ~。今日メール男からしか来てないもん。』←ホントだし 「ふーん、そうなんだ~。そうなんだ~。へ~。」にやにやするY。
すぐ帰るのかと思ったら、駅前のマックでちょっと食べて帰るって言うのでついてく。 そのマック、見覚えがあると思ったら友人SとエステプランでI町に来たときに 時間が余って寄った店だった(笑)。 朝から何も食べてなくてお腹は空いてるはずなのに、食べる気がしない。 ポテトとジュースだけ頼んだ。 Yはいたずらっぽく「えー出してくれるの~悪いなぁ~」って言った。 これが可愛いとは言えず、悲しくて泣きそう。 やっぱり私は貢ぐ女にはなれないな~。世話は焼くけど。 わかっちゃうから、辛いもん。お金出さないと愛して貰えないのは。 友達でも良く言う冗談だったりするから、深く考えすぎなんだけどね。 でもYは結局自分で全部払ってくれた。 私の分がいくらかわかんなくて、小銭を出したけどいらないって。 席について、がつがつ食べ始めるY。細いのに良く食べるなぁ。 話すことが無い。。本当ならたくさんあるはずなのに。 周りには学校帰りの女子高生がたくさんいて、大声で話してた。 ときどきものすごい言葉遣いで友達を罵ったりしてるのを聞いて、 「こえー。。」とYが呟いた。「やだやだ・・・」と。 Yの奥さんは10歳上。私も2歳上。若い子はダメなのかもね。弱いから。 新しくメールしてた子は、少し年下みたいだったけど。。 私も会わない間のことをちょっと話して。 食べ終わって飲み物だけになったら、テーブルに何となく置いてた私の携帯を Yが手にとってストラップをいじって、そのまま画面を開いてメールを見ようとしたので、 『だめ~(笑)』と取り上げた。 また同じようにYが手にとって、画面を開いて、 『ダメだって言ってるでしょ(笑)』 「使い方教えて。メールの見方とか(笑)」 『こんな機種新しく売ってないから憶える必要ないでしょ!』 「こっそりメールとかチェックするから(笑)」 『しなくていいから(笑)じゃあ代わりにYくんの携帯出して!』 「俺のは他のたくさんの人の秘密が詰まってるから・・・(笑)」 こんなやりとりをした。 やっぱりYの考えてることがわかんない。 今更なんで私の携帯が見たいのか。って、これまた意味ないんだろうけど。 それに私もシャワーのとき置いてってるから、実は見られてるかも知れないけど。 私の携帯の時計を見て、 「あ、もう帰んないとやばい。弁当買ってかないといけないし」 と言って、店を出た。弁当って・・・。奥さんのかしら。
改札入って、階段を上る。逆のホームだから、 「俺こっちだから、、じゃ、元気でね」とYが言った。 人が周りにいたし、いつもの平気な顔をする癖で『うん。じゃね』と顔も見ずに別れた。 私も、もうこれで諦めようと思ってた。あんな携帯も見ちゃったし。 一緒にいても、前のように楽しくない。好かれてる感じもない。 だけど「元気でね」なんてあからさまに言われるとキツい。 だったらちゃんと、「もう会いたくないから」って2人のときに言われたかった。
ホーム上がったら、反対側にYが見えた。 直視出来なかったけど、電車がちょうど入ってきて隠された。 電車の中から、 『ピアスあんなに言ってたのに貰い損ねた。元気でね。』 とメールした。 続けて、S25歳やT23歳、また飲み仲間にメールを書き続けた。 何かしてないとおかしくなりそうだった。 明日も休みで、ひとりでいられない。 Sも休みだと言うので、誘う。もう会ってみたっていいじゃない?と。 明らかに忘れたいため。ひとりでいたくないため。 Tにはまた甘えるだの手を繋ぐだののくだらない話を返す。
地元近くに戻って、買い物をした。 どこか遠くで自分を見ているようで、おかしな気持ち。 あほみたいに買い物してた。 その間にメールもして。飲みは人が集まらなくて中止になった。 それで良かったな。笑えなかったかもしれない。
Sは「自分なんかが誘っていいものか」みたいなことを言ってたけど、 私に押されて、明日ドライブへ行くことになった。 本当はいきなり車って!とも思ったけど、もうどうなってもいいと思ってもいた。 車の方が自分も楽だし。話もしやすいし。
そんな約束を取り付けながらも、ふと思い出してついYにメールしてしまう。 『良く私の苗字憶えてたね~。びっくりした。今更だけど。』 もうまた夜勤が始まってる時間。 意外や意外、すぐ返事が来た。 「だって●●で登録してるもん」 ・・・・やっぱりYがわかんない。こんな返事しなくていいじゃん。。 『え、登録してあったんだ。ありがと(笑)』 なんて返事をしておいた。これには返事は無い・・・。
Sとはっきり約束が決まって、また寝る前にもYにメール。 『どこで私に興味なくなったの?どうしてもそれが気になる。。 他の女の子ともメールしてるだろうし、最初からなんだろうけど。 だったら先月「また遊ぶに決まってる」なんて言わないで欲しかったな。 期待するじゃん。だからしつこくしたんだよ。愚痴でした!(笑)』
怖いかな、怖いよね・・・。はぁ。
2005年04月20日(水)
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