いいことあった
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2008年01月14日(月) 南極の氷、減少速まる 10年で1・75倍に

- 共同通信
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◆私信

あらら、それはやばいです。バイク乗れ。雨風に打たれてこい。

巻を追うごとにひどくなるって・・・最初の巻を他館取寄依頼中。

時間簿の方もリクエストしてみました。

◆日常

昨夜頂き物のじゃがいも(にんにくと一緒に貰ってきたもの)が大量にあったので、じゃがいもとイカを油で炒めた後で煮込んでみた。漬けたばかりのニンニク1片と塩も入れて。うちでは何故か肉ジャガの人気がないけど、これは人気があってよく売れた。(甘いおかずは全般的に人気がない。)よく考えたら油以外全て頂き物だった。

家人の夕食に、明太子おにぎり(冷凍)にあさつき(冷凍)とかつお節を乗せてほうじ茶でお茶漬け。とても美味しかったらしい。良かった。

◆ケロ

土曜日に「あとでみどりのまるいのひろいにいこう」と言って緑の色えんぴつでぐるぐる丸を書いていた。何のことかと思ってたら、雨の中これだと指したのは苔のことだった。ETVで見たらしい。雨だったので別の日にしようと説得して本人も納得。そして昨日も出かけるときに取りに行くと言っていたが「こけい(苔)のひろう(拾う)おにもつわすれちゃった」と言ってて予定を持ち越した。
ようやく今日、「こけいをひろいにいく」と自分でポーチに詰めた道具を持って一緒に外に出て、苔探し。近くの歩道脇で見つけたケロが「あったー、(ケ)ちゃんこけのわすれちゃったかしら・・・あったわ」と出したのは、木製ままごとのフライ返し。どうやら私は見てないけどTVでは苔を採取するのにスクレーパーを使っていたようだ。(でも本当に苔なのか?私がちらっと見た時には虫についてやってた筈だったが。)
それだと汚れちゃうからと、ビニール袋をフライ返しにかぶせて手をいれさせ、苔を剥がして袋を裏返して持ち帰り、平皿に乗せて水をあげた。ケロは夢を膨らませて苔庭を作る予定らしい。

◆ケロ傷病

夕飯を食べたがらず、豆乳ばっかり欲しがると思ったら額が熱い。熱を測ったら37度8分。あああ・・・明日はケロが楽しみにしてるポップコーン作りの日なのに。8時半に「ころんする」と就寝。

◆読書

磯田道史「武士の家計簿

「琥珀色の戯言」さんで去年読んだ本のベスト10に挙げられていて、内容は詳しく読まずに題名から拾って読んでみた。加賀藩の御算用者(ごさんようもの)と言われる会計担当者が30年以上にわたってつけた家計簿の内容から幕末から明治の武士の生活を読み解く本だったが、面白かった。

「加賀藩は数学の盛んな藩であったが、それでも算術の人材は不足していた。近世武士の世界は世襲の世界である。算術は世襲に向かない。個人の出来・不出来が如実にあらわれるからである。」というのには笑った。世襲ではあったが出来のいい養子をとって継がせていたらしい。全部筆算の時代だものねぇ。その他の下級武士の生活ぶりについての話も面白かったが、筆者が旧士族にインタビューする折、「○○石の知行」は正しく答えられるが、その領地の場所となると「正確に答えられた御子孫を、これまで一人として知らない。」という。城下を出て農村に立ち入るには許可が必要だったそうだ。意外と窮屈なものだな。その狭い城下で親戚同僚と冠婚葬祭年中行事をぐるぐる行うのに多大な交際費がかかってみんな借金しあっていた様子。この本の猪山家では長女の髪置き祝いの時には鯛が買えずに絵鯛を並べたらしく、絵鯛が家計簿に載っているらしい。これが一般的なものだったのかどうかも知りたいところだが、そこまではこの家計簿では分からない。

幕末の武士の姿というと、小泉八雲の「明治日本の面影」を思い出してしまうのだけど、家禄がなくなって困窮する姿はなかなかに切ない。といってもこの本で取り上げられた猪山成之(家計簿をつけていた直之の長男)は、その会計能力、実務能力を買われて明治政府にヘッドハンティングされて軍務官会計方、その後海軍掛となって超高給取りになっている。

さらに着物好きの私としては中に出てくる財産売却リストの衣類欄が興味深かった。借金の一括返済のために財産を売って、現代にして1千万円以上のお金を作るのだが、その中に衣類がとても多い。高いものでは江戸紬1反140,000、上田嶋単衣120,000、上田嶋袷180,000、結城嶋小袖280,000、地黒小袖620,000、紅縮緬小袖420,000(円)など。上田と結城が多いのは、やはりブランド品は価値があるのか。地黒小袖と紅縮緬小袖は婚礼衣装だろうとのこと。古紙合羽2,240円というのが一番安いが、古紙を柔らかくして織るのは防寒になると読んだのは吉岡幸雄さんの本でだったか。

これらについて筆者は「これほど家財があるというのは過剰消費があったのでは」と書いているが、他の本などで受けた印象では、先祖伝来のあれこれはなかなか手放さないようなので、家財道具も1代2代で集めたものではないのじゃないか?衣類もこれだけ売れるということは、金銀で持ってるより使っても価値が目減りしにくい財産として持っていたのかもしれない。うーん、いろいろ想像が膨らむわー。

と、こういうことに関心がない人にはつまらない本だと思うけど私にはあれこれ考えが飛んで楽しい本だった。


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