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2007年09月21日(金) 透明ガエル誕生に成功 広島大、病気研究に期待

- 共同通信
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◆日常

あんまり苛々するのでイララック購入。効き目については個人差あるが、薬を買った・薬を飲んでいるという事実で自己暗示効果もあるように思う。

著作権について調べていて、模写も×だと知った。ええー。美術館で画家による模写があったりするので、引用と同じく引用元を明示すればいいのかと誤解していた。

◆読書

キプリング「プークが丘の妖精パック

荻原規子さんが日記で言及していて面白そうだったので図書館で借りた。訳者の金原瑞人氏があちこちで出版を断られ、やっと出せた本だったそうだが、すごくすごく面白かった。応援のために1冊買おう。荻原さんはローズマリー・サトクリフ、アリソン・アトリーを引き合いに出しているけれど、スーザン・クーパー「闇の戦い」シリーズやL.M.ボストン「グリーン・ノウ」シリーズ、アーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」シリーズなどが好きな人にも気に入ると思う。この本を読むと、謎の多い「指輪物語」のトム・ボンバディルなんかも、読者にはおそらくキプリングの素養があり、素直に受け入れたんだろうなと納得する。

イギリスの海のそばの丘の上で、過ぎ去った歴史を呼び起こす連作。日本の子どもは歴史をごっこ遊びにして遊んだり、長篇詩を暗誦したり、シェイクスピアを演じたりすることがないので、こういう形で歴史を肌で感じることがあまりないような気がする。服装も習慣も道徳も価値観も変わってしまって、共感しにくい部分もあるのだろうけど。(いや、これは第二次大戦後の話か?敗戦と関係があるのかどうか分からないけど、昔は戦国武将のごっこ遊びとか講談とか歌舞伎とかのごっこ遊びをしてたような描写もみかけるな。こういうことを知らないのは日本の子どもと一括りにしてるけど、実際は『私の』子ども時代の個人的な経験なのか。でも多分私より前の世代もやってないと思うんだよな。)

と書いてから気づく。この本は100年前の話だから、現代イギリスで子どもが上記のように遊んでいる訳じゃない。どうもイギリス児童文学をたくさん読むと、イギリスの子供達は夜の9時まで明るい夏の丘で永遠に遊んでいるような−そう、プーとクリストファー・ロビンのような−気がしてしまうけど、そんな訳はない。きっとムーミンごっこやプリキュアごっこを1日中やっているのと同じ情熱で、ケロだって歴史のお話にはまれば1日中そうやって遊ぶことができるんだろう。新しいお話を沢山読める今の幸せと引き換えに、古いお話を忘れてしまったことが少し残念だ。一生に読める量は限界があるからね。

それにしても、『お年寄りの面白い話を聞く』っていう文化はなくなったよね。イギリスでは相変わらず、信号が雪の重みで下がってしまって機関車が見間違えるお話なんかも愛されているな。

まとまらないまま終わり。


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