いいことあった
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2006年07月28日(金)

朝、旧職場へ寄り、返し忘れていた鍵を返してお給料を受け取った。感謝の気持ち云々の話があったので一応丁寧にお礼を言ってみた。

どんな仕事でも良いこと半分悪いこと半分なのは変わらないが、辞めると決めた時から「悪いこと半分」を離れることを喜んでいる気持ちでいっぱい。我ながら自分の気持ちをごまかしているのではないかと心配になるほど。もちろんこれが100%の気持ちではないんだろうけど。
(しかし元同僚Aさんとランチを食べて、約束されていた待遇が社長の気持ち次第でいくらでも変わる事実を改めて確認して、やっぱり私としては辞めといてよかったと思う気持ちは消せない。)

そして今日は読書三昧。

ルーマー・ゴッテン「バレエ・ダンサー(上・下)(2006-109〜110)

ルーマー・ゴッテンの得意とする、子ども相手とは思えないシビアなテーマを盛り込んだお話。光の当たる姉の陰にいる主人公に、ごくわずかに手を差し伸べる人達。ここがさすがルーマー・ゴッテンとうならせるところは、姉の才能も本物だというところ。
兄弟がいないとこういう人間関係の綾に触れる機会がないけれど、それを幸不幸と単純に決められないな。

柴田よしき「シーセッド・ヒーセッド(2006-111)

花ちゃんシリーズの3作目が出ていたことを最近知り、あわてて借りた。雑誌掲載の中篇3作をまとめた連作集で、その分事件は小粒。それに気づくまで先でまた出てくると思っていた人たちがそれで消えてしまったので「あれれ?」と思っていたけど、後で納得。
結局、花ちゃんの周囲の人間関係には何も進展がないんだけど、やたら山内に気に入られていることは分かった。この続きも雑誌に掲載されるんだろうか。ちゃんと柴田よしき公式ホームページをチェックしなくちゃ。

柴田よしき「聖母(マドンナ)たちの深き淵(2006-112)

上記を書いていて、数日前に読んでいたことを思い出した。こちらはシリーズが元々ダークなので、山内もかなりの異常性格っぷりを発揮。一作目と「聖なる黒夜」を読んだ後なので人間関係もすっきり。執筆順からいくと後付けなんだろうけど、あれこれの背景を思い浮かべて楽しんで読んだ。


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