2004年09月01日(水) |
太陽系外で初の小型惑星3個発見 NASAなど相次ぎ |
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昨日の今日で、車を注文した。
憧れの「左ハンドルの小さいポンコツの外車」も検討したのだが、事故車を下取りに入れて、車両保険でおりる保険金を頭金に足して新車を買うのが一番お得だったので、新車のマーチを買うことに。 いきなりオートマのコンパクトカー、オートライト(周囲の明るさでライトをオンオフ)、バッテリーセーバー(ライト消し忘れのバッテリー上がり防止)等々の「人間駄目になるよ」機構が山盛りで、あんまり楽ちんでどうしようかと思ったが、燃費良いしUVカットガラスで嬉しいな。あとリアワイパー付いてるのも嬉しい。 もちろん安全性もトリプルA、色もパルサーは黒で見落とされやすかったので目立つ赤にした。(本当はオレンジが良かったけど家族の反対および在庫車じゃなかったので断念。)折角新車を買うのでカーナビもつけた。(中古車にカーナビ付けるといつ乗り換えるか分からないので決心できなかったのだ。)
ということで我が家の車は2台とも赤になった。葬式に乗ってく車がないな。ははは。
皆様ご心配おかけしてすみません。そしてお見舞いのお言葉をありがとうございました。今後一層の安全運転を心がけますです。
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読書。
ローズマリー・サトクリフ「王のしるし」(2004-117) 岩波書店
あらすじ剣闘士の主人公が木剣をもらって解放されたはいいが、燃え尽き症候群、そして逮捕されるが、脱獄をさせてくれた人から冒険話が持ち込まれる。北の部族の王子の身代わりをしないかという話。 色々あって最後に身代わりから本物の王になる。 サトクリフの小説では死は生きるためにある。
ローズマリー・サトクリフ「はるかスコットランドの丘を越えて」(2004-118) ほるぷ出版
原題"Bonnie Dundee"。あらすじオランダ亡命中の画家ヒュー・ヘリオットが若い頃を回想する。親戚の家にひきとられ、そこを出て厩番として働き、スコットランド国王軍に加わり、やがてボニー・ダンディーの反乱に加わるが負傷、フランスへ亡命、義勇兵として働くがまた負傷、退役してオランダへ渡り画家となる。厩番として働いていた時に知り合い、お互いに心寄せた女性と再会して結婚・・・それが物語の最初に出てきた「ばあさん」という話。 現在も続く宗教と政治のからむスコットランド国内の対立話なので、かなりややこしかったのもあるし、読んでて辛かったのもある。 訳者が違うので訳文の雰囲気にちょっと慣れなかった。
コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」(2004-119) 早川書房
サトクリフの本(「シールド・リング」)に「ドゥームズデイ・ブック」が出てきたので思い出して読んでみた。去年文庫になって話題になってたし。 あらすじ21世紀のクリスマスシーズン、オックスフォード大の中世史学科の学生キブリンは1320年にタイムトラベルをして2週間研究をすることに。しかし中世へのタイムトラベルは恣意的に危険レベルを下げられて準備不足で行われたため、トラブルの予感。実際着いてみると病気にならない筈のキブリンは病気で倒れ言葉は通じず、また現代側でも謎の感染病とクリスマス休暇のためにキブリンを呼び戻すことができなくなる。最終的にキブリンが着いたのが1320年じゃなくて1348年、謎の感染病は中世の遺跡発掘により過去からやってきたインフルエンザ菌ということが分かりキブリンは回収されるが、それまでにどっちの世紀でも人が死ぬ。
サトクリフを離れたけどまたイギリスが舞台だった。学部間摩擦とかクリスマス休暇で辛い目に遭った人には身につまされるものがあるかも。たとえ現代といえども(この本の設定は少し未来だけど)原因不明で感染力の強い伝染病が発生したら「普通の生活」が破綻するというのが、ここ数年SFじゃなくなっているので読んでて怖かった。 時々「こんな時代に子供なんか産んでしまって大丈夫なんだろうか」と思ったりするけど、でもやっぱり中世に戻るのは嫌ーっ、と思わせるように14世紀の方もまたこれでもかと書き込む作者。 「じゃあいつなら子供産んで大丈夫なんだよ」「ミジンコじゃないんだから子供産んで大丈夫な時代まで卵で置いておくって訳にはいかないでしょ」というようなセルフツッコミの心の支えになる本だった。 あら、我ながら『親である私』を前面に押し出した感想だわ。
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