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2004年02月03日(火) 7〜15m、伸び縮みする?大蛇 インドネシア

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今朝の夢その1。昔の上司I主任とFさんと仕事で再会したという話。最近I主任のことを思い出したのと、Fさんの消息を誰かに聞こうと思っていたのが混ざったらしい。
今朝の夢その2。ヨーロッパ旅行にFさん(前述のFさんとは別)と行き、彼女はスーツケース、私は肩かけバッグ1つ。空港で乗り換えの最中。私の荷物が少ないのはケロ連れだからなのだけど、ふと途中でケロをどこかに置き忘れたことを思い出して焦る話。過去のドイツ・イタリアの旅日記をアップしようかと思っていたのと、Pちゃんの旅日記を読んで旅の虫が騒いでいたあたりかな?現実にはケロを長く抱っこできないのだけど(腱鞘炎)、夢の中ではいつも私はケロを手で抱っこしている。
と書きながら今思い出した。新日曜美術館でヴェネツィア紀行を見たからこんな夢見たんだ。階段が多いヴェネツィアでFさんがスーツケースをひーひー言ってひっぱってたのを思い出した→今旅行に行くならケロと一緒だからもっと荷物少なくしないと(この旅行では私はピギーバッグだった)という発想だ。ケロ置き忘れは分からないや。

節分。豆まきして、恵方巻食べた。今年の吉方、東北東にはベビーベッドが位置し、よだれをたらして指をくわえたケロをみながら黙々と太巻きを食べきるのは傍から見るとずいぶん可笑しい図だったろうと思った。

読書。読む本読む本面白くて「こんなに面白い本ばかり、幸せー」。しかし家事が滞った。どうも家事を仕事と捉えていない傾向があるな。かと言って熱心にやると賞賛を求めてやっかいだしな。

小森陽一「ポストコロニアル(2004-024)
岩波書店(2001年4月)

思考のフロンティアというシリーズ。正直こんなに面白いと思わなかった。
「いかにして開国以後の、日本の植民地的無意識と植民地主義的意識は形成されたか」という過去についてと現在についてをラディカルに(私には見える)まとめた本。日本史の教科書の空白の、裏テキスト。横書きでところどころに入るゴチックのキーワードがその感じを一層強める。

この本を読んで自分の都合の良い解釈をすると、知らなくて当然・だって教えないから、という言訳が立つ。恥ずべきことではあり、鈍感だったのも事実だが、それを意図した人達がいたのだと。
「北は北海道から南は沖縄まで」が植民地主義の賜物であることや、戦争加害者である事実の積極的な忘却など。今後心から楽しく読めない本が増える予感。それを喪失だとは言わないが。

この著者の言い分が全て正しいのかどうか判断する材料が自分にないので、これだけを信じて傾倒するのはどうかと思う。しかし「株価の変動要因の9割は新聞に載っている」「競馬新聞は日経新聞と同じ」という人々がいるように、訓練次第で、明かなものと隠されたものを見分ける目が鍛えられる筈だ。生まれつきの才能も必要かもしれないけど。
サイードとフーコーも読まないと駄目かな。うう。

冲方丁「マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気(2004-025)
ハヤカワJA文庫(2003年7月)

本の半分以上がブラックジャックの勝負の話。でも面白く読めた。と冷静に書いてるが読んでいる最中は「うひゃーっ」って感じだった。車のトランクの話は、私も苦しくなった。
「少女と敵と武器」の物語。現実には少女には敵が多くて武器は少ないけれど。このお話はSFとして娯楽小説としてよく騙してくれた。

上橋菜穂子「虚空の旅人(2004-026)
偕成社(2001年8月)

面白かった。チャグムとシュガがサンガル王国に招かれ…という話。チャグム格好よくなってます。インスマスみたいな人が出てきた。

上橋菜穂子「神の守り人 来訪編(2004-027)
偕成社(2003年2月)

バルサ大活躍。今回の舞台はロタ王国。ロタの被差別人種タルの民とは…云々。

上橋菜穂子「神の守り人 帰還編(2004-028)
偕成社(2003年2月)

これ、上下巻同時に刊行されたのね。来訪編の続き。吹雪と狼、北部の辛い生活、ああ同じ辛いでも寒い国の辛いは読んでてキツい。暖かい国で嵐とサメでも同じじゃないのかな。

かつてトールキンが凄いと思ったのは「北=寒い、南=暑い」じゃない世界観に初めて触れた時。これって北半球文化の思い込みよね。ぜひ南半球文化で北半球文化の物語がどう受け取られているのか知りたいもんだ。余談。


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