2003年10月15日(水) |
遺伝子差別の禁止法案可決、米上院 就職などで国民保護 |
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昨日の「あかんべー」に引き続き、「笑顔」というのもやってみた。ケロと目を合わせてにこーと笑って見せたらにこーと笑い返された。・・・かっ、かわいいっ。 #でもあまりやりすぎると真似してくれなくなる。
初お散歩。昨日に引き続き今日も昼間グズラになったケロ。天気も良いのでスリングでぶら下げて近所のコンビニまで行った。歩く振動が心地よいのかケロはお散歩の間中眠りこけていた。(家でベッドに寝かせたらまたグズラになったけど。) ずっと家に篭っている閉塞感は感じていなかったが外出すると晴れやかな気持ちになる。段々遠出ができるようにして色んなところへおでかけしよう。
久々に読書。
ロジャー・ゼラズニィ「地獄に堕ちた者 ディルヴィシュ」(2003-091) 創元推理文庫(1988年9月)
・ディルファーへの道(東の将と西の将の戦い、包囲された街) ・セリンデの歌(魔女親子の会話) ・ショアダンの鐘(呪われた軍勢の召集 ちょっと指輪物語) ・メライザの騎士(中庭に竜がいます) ・アアチの場(わたしは蜂蜜を食べるのです) ・分割された街(何だっけ、レモン・トロツキーのこういう話が。) ・白獣(望みは食い物だけ 間奏曲っぽい) ・<<氷の搭>>(リドリーとリーナ) ・悪魔と踊り子(桃色の筋の入った灰色の石の一片で、雄羊の姿を彫りこんである) ・血の庭(花が散った) ・<<地獄に堕ちた者>>ディルヴィシュ(一番ライトな話。影の帯)
出産の時に持参して病室で裏返しておいた本。読みかけで1ヶ月放置。今日で産後1ヶ月になるので、通常モードに復帰しようと読書も再開。(っていう程立派なもんじゃないが。)
200年も地獄に堕とされていた騎士ディルヴィシュと鋼の愛馬ブラックの冒険譚。短篇で十数年の間に発表されたものをまとめているが、それ程作風に変化はなく、というかゼラズニィが時々書きたくなるらしい騎士物語の流れなので同じ調子で読める。
一番面白かったのは「血の庭」の中の
『微笑みとともに悟る。再びやってしまったのだし、状況が再現されるなら、何度でも繰り返すことだろう−(中略)−あの試練のために裡(うち)なる何かが挫かれたかと恐れていたが、今こそわかった。その何かは変わらぬままある。』
というくだり。 まぁその「何か」っていうのは好んで厄介事に巻き込まれる性質の事なんだけれど(そしてその一つのために魔術師の呪いで地獄に堕とされた)人間っていうのは好むと好まざるとにかかわらず、なかなか持って生まれた性質は変わらない。そして捨てられない信念というのもあるわけだ。わたし個人的にこういう話って大好きなので共感してしまった。 じぶんもまわりのじょうきょうにながされず、しんねんをすてないにんげんでいたいとおもいました、おわり。
冒険譚自体は続編の「変幻の地のディルヴィシュ」で完結するようだ。読まなくちゃ。ああー剣と魔法の物語は楽しいな。
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