2003年05月13日(火) |
ヘミングウェーからディートリヒへの手紙、米の図書館へ |
アルツハイマー原因たんぱく質、「球状になると毒性」 茶わん一杯で血糖値低下 遺伝子組み換え米で糖尿病予防 東京、横浜のシンボル、午前0時に消灯(asahi.com) 金メッキに極薄の銀重ねる 植山古墳の馬具(共同通信)
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調子が悪くて1日休暇。ずっと寝てはいなかったんだけど、仕事してるとどうしても喋ることが多いから、家でおとなしくしてる方が咳も少ないみたい。明日は会社行こう。
で久々に読書。
庄野潤三「ピアノの音」(2003-060) 講談社(1997年4月)
先日読んだ「散歩道から」の後で出た本らしい。庄野さんの奥さんがずっとブルグミュラーの「やさしい花」という曲を弾いているがどんな曲だっけ。聞き覚えのある題名なんだけど。フーちゃんが中古のピアノを買ってもらってピアノを習い始める話を読んで中古でピアノっていくら位なんだろう、と調べてみたら、そんなに高くなかった。(でもマンションでピアノってやっぱり隣へ響くんだろうな、とちょっと欲しいけど考えちゃう自分。ピアノタッチの電子ピアノじゃあ駄目かな。)誕生日に「キラキラしたものが欲しい」という春夫ちゃんが可愛い。庄野さんの奥さんがペンダントの壊れたのとビー玉を箱につめてあげたというのも可愛い。 と、あいかわらずほのぼのとして読めた。
R.A.ハインライン「栄光の星のもとに」(2003-061) 創元SF文庫(1994年9月)
これでハインラインの長篇コンプリート。ぱちぱちぱち。32ある長篇の8番目だから初期の作品だ。地球の牧場式学校(これはゼナ・ヘンダースンの「果てしなき旅路」に出てくる『健康的な環境で育つという大義名分のために厄介払いするだけの資力を持つ親の子供』が通うというアレだろう)に入っているドン・ハーベイは地球と金星が開戦間近なため突然火星に行くように言われるが、そのまま開戦の混乱にまきこまれて金星へ行き、何故か分からない理由で追いかけられ、というようなお話。ややジュブナイル。ハインラインの小説に出てくる若者「頑固・正直・多才」の黄金ルールを守っておりましたことよ。これを機会に全長篇読みなおして・・・とは思わないが、ハインライン全部読んだというのは感慨深い。それだけ。
柴田よしき「RED RAIN」(2003-062) ハルキ文庫(1999年11月)
こわい話かと思って敬遠していたがそうではなかった。柴田さんの色名が題に入った話はサイコ・サスペンスかと思ってたけどこれはそうじゃなかった。 主人公シキはDタイプを保護する特別捜査官で、Dタイプというのはいわゆる吸血鬼様の変化を遂げるウィルス感染者。「Vヴィレッジの殺人」(こっちはコメディタッチだけど)と同様に吸血鬼という伝承を話の根拠にしているのでそういうのが嫌いな人は駄目かもね。 近未来の東京の設定がなかなか面白かった。
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