2002年10月05日(土) |
アヒルが取って代わるかも アイガモ農法の欠点克服か |
奈良公園で伝統行事「鹿の角きり」始まる 本場イギリスの競馬に不正疑惑 BBCが特集番組 NY株続落、ナスダック過去6年で最安値(asahi.com) ハリー・ポッター映画2作目、来月英国でプレミア上映へ タカラの犬語翻訳「バウリンガル」にイグ・ノーベル賞(ロイター) #「平和賞」だそうですよ。
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日記の壁紙を更新。コスモスにした。数日前に「これにしよーっ」と思ったのにどちらのサイトで見たのか分からなくなって捜していて、ようやく今日再会。
いままで「まるぴ」の過去日記は、1ヶ月分ごとに加工したhtmlファイルにリンクさせていた。検索エンジンからいらっしゃる、どう見ても無駄足を踏んでいる訪問者のため(?)に(それと、毎月バックアップ取って加工するのが面倒になってきたので)、htmlファイルで保存するのを止めてenpitu(日記を書いているサイト)の「1ヶ月分表示」でリンクを貼りなおした。 重くはなったけど、これでコイン洗車場やスホイの情報を求めて来る人はいなくなる筈だ、多分。
新しく買った携帯電話の説明書を読みながら色々設定。ブックマークをせっせとPCからメール。ユーザー辞書が移らないのがかなり痛い(^^; 入っている曲が派手ばでしいので、「クラッシック着メロのページ」さんからダウンロードさせてもらった。 → http://www.geocities.co.jp/MusicHall/2977/
ガス屋さんが乾太くんを治しに来てくれた。逃げそびれて乾太くんの上で石になったQ。排気ダクトと壁の間のすきまにお尻を入れて隠れていたが、思いっきりはみ出していた。 「じつはこの上に猫が隠れちゃったんです。」「本当だ、大きいなぁ。」 おじさんに見つめられてますます小さくなるQ。(でも隠れるには大きすぎ。) おじさんが脚立を取りにいった隙に無理やりはがして救助/除去。(だっておじさんが脚立を取りにいったのは排気ダクトを外すためだったんだもの。) で、センサーとコンピュータを交換してもらって乾太くん復活。部品代サービスで9975円ナリ。
今日のおやつは数日前に茹でた栗。半分に切ってスプーンでがしがしすくって食べた。 ・茹栗ってどれ位保存できるんだろう? ・スプーンがなかった頃の日本人は栗をどうやって食べていたんだろう。 ・火中の栗を拾うって本当にやった人いるのかな。 などと哲学的な疑問を抱く秋の午後。
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読みかけだった本いろいろ、読了。
O.S.カード「ゼノサイド(上・下)」「エンダーの子どもたち(上・下)」(2002-129〜132)☆☆☆ ハヤカワ文庫SF
これ、数年おいて刊行された本だけど、今から読むなら並べて一気に読むのが正解。「ゼノサイド」はそこで話が終わってないので刊行当時に読んでた人は凄く嫌な感じだったと思う。 エンダーの死と再生までで、長いエンダーシリーズ時系列では完結。(姉妹篇の続編が出たらしいが。)いやー、長い間ご苦労様でした。最後まで凄く面白い・・・とはいかないが、結末まで読めてひと安心。でもまだ続きが出そうな終わり方。 似た話ではないのだけど、設定の一部でハインラインのラザルス・ロングとその家族達を彷彿する。あれは未完で終わっちゃいましたね。(涙) 「オズの魔法使い」のドロシーが出てくるのはオマージュなのか?アメリカの子供達のディフォルトなのか?
日本の風俗についてちょっとあれれな誤解はあるけれど、そこは置いておいて。(あと未来の日系移住社会を牛耳るツツミ家って・・・。) 窩巣女王のイメージが、見る人の気持ちで変わるのが面白かった。最後の方のエンダーの扱いはちょっとどうかと思う。 そして、<外側>のアイウアについてはふーん、というか何というか。タニス・リー「銀色の恋人」のメインテーマでもあるタマシイの問題。解けない謎。
内田百間「御馳走帖」(2002-133)☆☆☆☆ 中公文庫(本当は百間の間の字は中が「日」じゃなくて「月」)
面白かったー。内田百間の本は「ノラや」と「大貧帳」しか読んだことがなかったが(「ノラや」は猫文学として。「大貧帳」は誰かの本に出てきたのだ、確か。)あいかわらずのトボけた文章にトボけた行動。 「大貧帳」で大変貧乏していらしたので、どうやらその後でまた裕福な時もあったと知りちょっと安心。
大正から昭和の暮しを綴った本なので、思いがけない懐かしいものが出て来たりもする。煙管の火種を残すため煙草盆の灰の上に複雑な模様を描く、という一節を読んで、祖父母の家ででも見たんだろうか、それとも子供の頃のTVか何かだろうか、不思議な模様の記憶が甦った。 四足の獣を食べる習慣がまだあまりないころの話は興味深い。文明開化からずいぶん経ってるのに、なかなか食習慣は変わらなかったのだろう、とか。 あと「豆腐なめ小僧」って何ですかー、内田さん?京極さんの「豆腐小僧」と同じ妖怪ですかー?
などなど、大変面白い本でございましたよ。
宮部みゆき「長い長い殺人」(2002-134)☆☆☆1/2 (カッパ・ノベルス)
10個の財布が持ち主について語る連作短編。小説ならではの手段が面白い。財布は耳が聞こえて、喋れず、ものを考えている。小説の読者は財布と同じ立場だとも言えるかも。みゆきちゃんは犬が主人公の小説も書いてるけど、財布の方が肌身離さず持ってるもんね。 少し不幸になる人と、少し幸せになる人。みんな幸せだといいのにね。
柴田よしき「Vヴィレッジの殺人」(2002-135)☆☆☆☆ (祥伝社文庫)
この本はとある掲示板で紹介されていたので読みたいと思っていた。 Vヴィレッジは山梨県にある特別自治区で、村民はみんなヴァンパイア。その村出身の探偵(女性)が主人公。
あい変わらずの力技だけど、嫌いじゃない。面白かったよ。
柴田よしき「柚木野山荘の惨劇」(2002-136)☆☆☆☆ (角川書店)
猫が主人公なのだ。えへへへ。(喜んでいる。) 猫の推理小説というジャンルは何故受けるのだろう。猫が可愛いからだ。そして賢いからだ。えへへへ。
主人公の同居人(女性)が猫の言うことちっとも分からないあたり、わが身を振り返って反省。でも主人公の正太郎が「同居人がオレを必要としているから」一緒にいてあげるあたり、胸が温かくなりまし。
柴田よしき「消える密室の殺人」(2002-137)☆☆☆☆ (角川文庫)
猫の正太郎シリーズ2作目。副題は「猫探偵正太郎上京」。今回は東京が舞台。殺人の舞台になった出版社・・・「Miss You」と同じくアノ出版社が舞台ですよねー、柴田さん? 猫はみなお腹の虫で行きたい場所がわかるのだ。にゃんにゃん。
・・・森博嗣さんの推理小説は「推理」が凄くても「小説」の部分が駄目、柴田よしきさんの推理小説は「推理」は力技でも「小説」が面白いから大丈夫、ということらしい。私にとって。
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