2002年07月20日(土) |
夏の一夜、大輪「月下美人」の甘い香り 福岡で鑑賞会 |
波間にみこし、彼方に富士 神奈川・茅ケ崎で「浜降祭」 ロケットから切り離す装置が誤作動 超音速実験機失敗 資本金1円でも会社設立OK 5年間、規制免除へ 米でハンバーガー1億8千万個分の牛ひき肉回収(以上asahi.com) ロシア 「スホイ」と「ミグ」が航空ショーに出展せず(毎日新聞)
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昨日の無線LAN続き。
朝からセコムその他のサイトを回り、そこん家では今のままでは絶対にADSLが利用できないことが確定した。(セコムの有線監視装置とADSL回線は、どちらかひとつしか電話回線とは共用できない。) ネットの海には6芯の電話線を2芯づつに分岐してうまく問題を回避した人がでてきたが、人の家だしうにゃうにゃうにゃ。
ということで、該当ページをFAXし、今日は行っても繋がらないから行かないと連絡。 「朝から○○(プロバイダ)に電話してるんだけど、ずっと話し中なんだ。」 ということだったが、電話が繋がったらタイプ2の契約に変更できるか訊くように言っておいた。 ・・・もしADSL専用回線を開通させると、昨日買ったばかりの無線LAN要らなくなっちゃうんだよねー(^^; (手回しの良い私はシリアルナンバーのシールも全部ユーザー登録葉書に貼ってきたし、説明書にMACアドレスぐりぐり記入してあるにゃん。)
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恐ろしいことに、1ヶ月以上本を完読していなかった。意外と平気なワタシ。 旅行前から何冊か平行して読んでいる本には何となく手がでない。
ようよう1冊読了。
吉川良太郎「ペロー・ザ・キャット 全仕事」(2002-086)☆☆☆☆
面白かった。
パリへ行ってきたばかりというのもあるんだろう。
この本には直接関係ない矢作俊彦氏の最近のインタビューより引用。
たぶんフランスが一番住みやすいでしょうね。というのは、ぼくよりワガママで底意地の悪いやつが百万人以上は確実にいるからです(笑)。 フランスへ行って、何てみんな我侭なんだろうと思った。 自分のやりたいこと優先。だらしなくてちょっと行儀も悪い。そんな感じ。 で、借りてきた本のなかからまずはこの本に手が伸びた。
設定(ガジェット)の面白さはデュマレスト・サーガ(E.C.タブ)やゴクウ(寺沢武一)のエピソードを思い出させるところもあるけれど、何故か全体的には名前の思い出せない以前に読んだSFを思い出させた。 たしか主人公が塔に登るところから始まる話。彼が大学を卒業せず学部を転々とするのは、冷凍睡眠中の伯父さんが大学在学中の学費を出してくれる約束になっているから。黒猫の変装をした異星人とか、夢見る宝石(シオドア・スタージョン)みたいな石とかが出てくる面白いお話。(確かハヤカワ文庫だと思ったんだけど、誰の書いた本だろう。もう一度読みたい。) 塔に登るとか、順列都市(G.イーガン)のビル壁歩きとか、何故か惹かれるのだ。訳はわからずに。
・・・で、この本の話に戻る。
主人公はとあるガジェットを手に入れたお蔭で、猫の体を手に入れる。それから始まるゴタゴタの顛末についての話。フランス映画の脇役みたいな脇役の設定が面白い。あとこの作者はやっぱりガジェット好きなんだとおもうな。私も好き。
「チューンナップした純血種のアメリカン・ショートヘア」については猫バカとして異議申立てしたいところ。行動がちっともアメショーっぽくない。 アメリカン・ショートヘアは元々アメリカの土着猫の血族だから、平地を駆けるのを得意としていて、猫の垂直運動はあまり得意じゃないのだ。(筋肉がむちっとした重いつくりなので、垂直運動に向かない。) 本当なら、エチオピア原産のアビシニアンの方が向いていたと思うのに・・・ちょっと残念。
でも、ジンジャーエールを飲むシーンでは思わず「ピート・・・」と声をかけたくなった。(いいえ、ペローですけど。)全体として、過去のSF作品の剽窃(良い意味で)にフランスの不道徳な感じが加わった、楽しい小説だった。
続編「ボーイソプラノ」も読み始めた。こちらは一転、ハードボイルド小説。
思うに、この作者さんは本が好きなんだと思うな。ワタシも好き。
ということで続きも楽しみ。ご紹介下さった酔眼犬さんありがとうm(__)m
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