3月14日の夢
私は何処かの田舎町を走るバスに乗っていた。 気付くと隣の席のスーツ姿の二人の男が私を見てニヤリと笑う。 彼等は以前、私を逮捕した事のある刑事だった。 「何で私達が来たのか分かるね?」 二人は諭す様に私に話し掛ける。 「すみませんでした」 謝る私。私は優しい駅員に寸借詐欺を働いていたのだ。 「前科もあるし長くなるよ」 刑事は言った。
暗転
とある少年院の前。これから入る少年達に混じって長い列に並ぶ私。 大きな重たい門扉がギイと開く。 かつて感じたことの無い焦燥感に駆られる。 少年達の中に知った顔がちらほら。彼等も再犯なのだ。 その中の一人が私に話し掛ける。 「中では沢山の本を読んだな。俺は推理小説が好きだった。君は?」 「僕はガンダムが好きです」
暗転
少年院から作業場へ向かうバスの中。何故か少女達も混じってる。 少女の一人が誰にともなく話し始めた。 「クリスマスパーティにはうちらがご馳走を作るよ」 少年達はわいわい騒ぎ出す。私も少し楽しい気分になった。
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