昼食に誰かを待つ日は

2020年09月07日(月) 秋の空気


去年もこの時期に仕事が切羽詰まっていて、いまも同じ状況に置かれている。明日の朝はとてつもないダメ出しを受けることが確定している。時間をかければかけるだけいいものができるわけではないと知っているのに、結局2年弱制作が続いた。もう今は、きちんと世にそれを出せる状態に持っていくことだけ。あとはもうわからない。今日は朝から天気が悪かった。9月に入ると素直に夏が秋へと切り替わり、ひんやりした空気を感じられるようになった。2年前の今ごろは仕事を辞めていて、毎日外を散歩していた。そのときIと毎日メッセージをやり取りして、その時間がとても楽しみだった。いま彼とはほとんど連絡が取れていない。昨日久しぶりに電話をしたときに、報告したかった些細なことを話してしまった。やっぱり些細なことをこのひとに話したかったんだ。できれば共有したかったし、一緒にいたかったから。出会った季節がやってくると、おのずと最初の記憶が蘇る。あれからいろんなことが変化したけれど、巡ってくる空気はいつも同じ。だからこそ思い出せるんだろう。


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左岸 [MAIL]