huukei

往時目譜近時


 2015年11月09日(月)   拙詩集 sessishuu

2009〜2015年に書いたものの中から、
気に入ったものを選び添削したものをまとめました。(2016年11月)






珊瑚と魚が 晴れた空のした
すいすい泳いで 遊びにきたよ
風はやさしく ふきぬけてゆく
 おはよう
 こんにちは
 おやすみ
こんこ ころろ こんころろん
 こんこ ころろ こんころろん
海辺に咲いてる 枇杷の花






あおい空の
かなたには
風船が
飛んでいる






ピアノの風が 窓から吹いてくる






わたし 少し 眠いのかしら
おぼろげな 午前十時の隠れんぼ
花びら八枚 鳥のこえ






春が来る 春が来るよと小鳥鳴く






ことりがうたを
 うたうと
そらが
 あおくなる






風の子がくるくる踊ると 葉っぱも一緒にはしゃぎます






りんりん草の 草の鈴
ましろい花の ちさな鈴
風に鳴る鳴る 春の鈴






おひさま おはなし またあした
はなのいろした おはなしよ






わたし ちょうちょう
今日はくもり空
青ぞらひとつ くださいな

おや あれはたんぽぽかな
夏のたんぽぽ くもりいろ






絮は ふはり 飛んでいった。

やがて伝言が届いた。
”遠雷には驚かされます
 わたしの耳がすっきりしている時
 それはとても近くで鳴りますから。
 もっと遠くに住むあなたの呼吸まで
 よくきこえてくるようなきがします”
蝶はそう告げてぱたぱたと飛んで行った。

絮さん たんぽぽの絮さん ありがとう。






 ひととき

名前を尋ねたら、「水」と言った。「ミズ」。
だから、夜になったら月を映すのかを尋ねると、「明るい」と一言答えた。
それ以上は何も尋ねなかったし、ミズ氏も何も言わなかった。
空を見上げると、白く月が掛かっていた。
すると「白い」とミズ氏は言って、僕はうんと頷いた。
ミズ氏はすっと立ち去った。






静かな話 風の舟






月光の子ら 風に舞ふ
静かな波に さざ波に
美しきかな 月の光






往時目譜近時

watanabe keisuke