どうせみんな私のコトを、 「こいつ死ねばいいのにな。」と思いながら見ていたり、 話を聞いたりしているんだろうな」。 私は一羽のスズメに劣る存在なのだ。
親兄弟は鷹なのに、私だけがトンビなのだ。 人間はみんな鷹で、私だけがトンビなのだ。
桐山姉妹なんかモロに私が話をはじめるとウザそうだし、 野田姉妹なんか私のことを「本当の信仰を知らない勘違い女」と思っている。 小野姉妹なんか「面倒くさい研究生を押し付けられたな。」と考えているだろう。
みんな「被害者意識が強過ぎよ」って言うけど、0歳の頃から姉たちから虐待を受け、3歳の頃には父親からは性虐待を受け、幼稚園では担任から無視され、8歳の頃には父親とのセックスは当たり前。
転校してからは雑巾のしぼり汁を牛乳を「ちゃんと飲みなさい。」と、担任から命令され、吐き気がして泣く泣く牛乳を飲んでも、次の掃除の時間になっても給食を食べ終わることが出来ず、掃除で塵取りに集められた埃をスープに入れられ、担任は相変わらず「ちゃんと全部食べなさい。」
中学に上がっても―流石に給食は弄られなかったが―変わらず、汚いもの扱いは変わらず、毛虫にアレルギーがあるのだと言っているのに毛虫をうなじに乗せられて、痒いし痛いし、犯人が分からないので担任に訴えれば、「いつになったらクラスに馴染むんや?」と、私の方が悪いモノ扱い。
放課後は不良たちと遊んでいたが、あるタイミングで強姦や輪姦は当たり前で、生理が遅れて妊娠と判れば中絶。中絶代を払ってもらえたらラッキー。でも中絶した夜にまた犯されることも当たり前。子供は出来なくなった。
高校になってから、金、金、金! 姉たちが学費を使い込んで私が自分の貯金を突き崩して母に渡しても「なんや、こんなはした金!」 もっと稼ごうと音関係を猛勉強して夜はライブハウスでサウンドディレクターや、楽器の修繕。 で、やっぱり守ってくれる人が居なくなったので、やっぱり無理矢理の強姦、輪姦はどうせ子供なんかできないのだから、自分が我慢すればいい、と、割り切って死んだように抵抗しない私を「抱いても面白くない女」と呼んだ。
つとむくんからは何度「愛してる」と言われても、それを芯から信じることができず、泣きながらつとむくんを何度も傷つけた。だって、腕の中に抱かれてホッとしても、やっぱり結局つとむくんは股間を膨らませる。セックス目当てだと思った。どんなに愛していると言われても、信じることができなかった。
25歳でつとむくんと別れて風俗嬢になった。 風俗スカウトのあんちゃんに「あそこは審査が厳しい」と脅かされた風俗店は丁度私が働いている風俗店で、審査なんか無かったと言うと、驚かれ、自分の美しさに気がついていない自分がいるのを知った。 でも、私が拾う男は私の、開くと諭吉さんがたっぷり詰まった財布や高級品が目当てか、連れて歩くと気分がいい容姿が目当てのどちらかだった。
心底何もかもイヤになっていた頃にWEBクリエイターになった。 つとむくんは今の彼女と結婚するまでの間という契約でセフレになった。 それも体を重ねる度つとむくんの心も体も彼女のモノになったのだと思い知らされるくらい私の「イイところ」からずれていって、興奮しているのはつとむくんだけで、私の心はどんどん冷えていった。
WEBクリエイターをしながら、2ちゃんねるで相談スレの主を演じて、さらにMSNメッセンジャーを平均で5窓をしていた。 やがて私は壊れた。 動けなくなった。 パソコンの前に座ると吐き気や眩暈がした。 姉たちには「働くもの食うべからず!」と、何も食べさせてもらえなくなり、金が好きな母は私の部屋に寄り付かなくなり、当時42kgあった体重は37kgまで減った。
佐々木先生には「お母さんを連れておいで。」と言われて、何故に母?と思いながら連れて行くと、佐々木先生は優しいけれどきっぱりと「お嬢さんはうつ病です。休養が必要です。」と、母に告げた。 それで私は歩くゴミになった。 役立たずで、金食い虫で、放っておけば死のうとするし、側にいるとその人の愛を信用できないと泣きながら拒絶して、やっぱり死のうとした。 これ以上面倒臭い存在も無いモノだと自分で思って、ある日相槌を打たれた。 私は一人ではないことを内心で知っていたが否定していた。解離性同一性障害の自覚のはじまりだ。
死にたい気持ちは消えないし、頭の中はうるさいし。 私は虐待を受けても抵抗できない頃の自分に戻った。 いつも苦しい。 誰も私を愛する人などいない。 私は一羽のスズメに劣る存在なのだ。
ただ、エホバだけが、私をこの世に繫ぎ止める。
|