| 2021年05月23日(日) |
早朝の空に表情豊かな雲がぐわんと拡がっていて見入ってしまう。久しぶりだ。今日は晴れるんだな、と、空と雲を眺めながら嬉しくなる。早速洗濯機のスイッチを入れる。このところ雨続きで洗濯を十分にすることができていなかったから、洗濯籠が山盛りになっている。これを片付けられると思うと、もう気持ちが勇んでくる。 それにしても。いい雲だ。いい表情だ。透けて漏れ出づる陽光がきらきら輝いている。それだけで、幸せな気持ちになれる。
ホームセンターまで息子と自転車を走らせる。息子もだいぶ自転車の操り方がうまくなったな、と、一緒に走っていて思う。途中、線路沿いを走る。そのフェンスにはこれでもかというほど朝顔の蔓が巻き付いており。「母ちゃん、朝顔だらけだね!」と息子が大きな声で言う。確か去年見たこの場所の朝顔は深い青だった。そのことを息子に告げると、「今度種採りにこなくちゃね!」なんて言うからちょっと可笑しくなってしまう。我家の朝顔ももう蔓を伸ばし始めて、もうちょっとで網に届くくらいになっているのを思い出す。また今年もしっかり種採りしなくちゃね、と息子に応える。 ホームセンターの緑のコーナーを順繰り廻る。息子はトマトの種を、私は、ほのか、という名のラベンダーと紫式部という名の菫を見つける。他に折角だからとひまわりの種も購入。 早速古い土に新しい土と肥料を混ぜて植える準備をする。息子が手伝ってくれるのだが、土の混ぜ方が結構大胆で、ぼろぼろと土が零れる。ねぇもったいないよ?と言うと、あ、ほんとだ、と掌で一生懸命掬っている。 無事植え終えて、今度はワンコの散歩へ。いつも通らない道を通ったら、柵越しに声をかけられる。見知らぬ年配の女性。どうしたのだろうと近づくと、「これ、一枝いらないかしら?」と。見るとグミの実がたわわに実った枝で。「食べられるのよ、おいしいのよ」と息子ににっこり笑いかける女性。せっかくなので戴くことにする。ワンコが早速反応し、オイラにも分けてくれよ、という表情を浮かべる。 散歩も終わりかけたところで息子が「あ!」と声を上げる。どうした、と彼の行く方向を見ると、なんとそこにはクロアゲハの幼虫が。でもここはアスファルト。一体どうしてこんなところに、と私と息子は慌てて木の枝を差し込む。それでは掬い上げられないので、ちょっと迷った後、息子の掌に幼虫を摘んで渡す。 「早く、早く帰ろう!」「途中でみかんの葉っぱ仕入れないと!」私たちは早足になり、その間もずっと幼虫は動き回る。「落ちちゃうよ!動かないでよ!」息子が一生懸命話しかけるも、もちろん聞き入れる様子は全くなく。 ようやく帰宅し、テーブルの上に仕入れた葉っぱと幼虫を置いて、籠の準備をする。「寄生虫がいたら大変だから」と息子はすでに家にいる子たちと同じ虫籠には入れたくないと言い、小さめの別の籠を用意する。葉っぱと幼虫をようやく籠に避難させ終え、私たちはほっと息をつく。「この子、すげー歩くの早い!」「ほんとだ」私たちはじっと幼虫を観察する。 これで11匹。全員が無事、蝶になれるといいのだけれど。
真夜中、心がささくれ立って気持ちがどす黒くなりかけたのを友が掬い上げてくれる。ありがたや。ああいうどす黒いモノはどんどん内側を膿ませるから早々に手放すにかぎる。友がばっさり切り捨ててくれたおかげで、すーっと心に風が流れた。いい風だ。感謝。 |
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