昼食に誰かを待つ日は

2020年04月08日(水) 静止した時計

朝。起きると日の光を浴びているオリーブが目に入り、無性にうれしくなった。やっぱり夜よりも朝のほうが植物は生き生きとしている気がする。バナナヨーグルトを食べる。水をやる。どれくらい水をやれば良いのかがわからない。ジョウロがないのでコップに水を入れて注いだが、まんべんなく水を与えられていない気がする。小学生の頃、ペットボトルのふたに穴を開けて簡易ジョウロを作っていたのを思い出す。あれを作ってみようかな。

自転車で職場に向かう。心なしか人が少ない。この間警察に「自転車をこぎながらイヤホンをしないでください」と怒られたので、音楽を聞かないまま自転車を漕いだが、それはそれでよかった。悪いことをしていた。
今日もデザイナーと打ち合わせ。いい本に仕上がればいいけど、正直不安。まだ形にもなっていないのに、ポルトガル語と英語に翻訳しないかという話がもう持ちかけられているらしい。著者よ、あらすじを説明できるのか…。話だけが一人歩きして中身が置いてけぼり。でもこんなものなのかもしれない。無理矢理夏頃に発売するスケジュールを組んだ。何があっても形にしなきゃまずい。そしてこんな時期なのに、まったく期待をしていなかった賞与が出たらしい。逆に不安になる。本屋がバタバタ潰れているというのに大丈夫なのだろうか。でもありがたい。今日はマッチをスキャンしたら、その姿が滑稽でゲラゲラ笑った。マッチはスキャンをすると「ちょっとリアルな絵」みたいな風合いになる。

帰宅。スーパーで買い物。シナモンを買う。かぼちゃサラダを作ってシナモンを投入。クリームチーズがないことに気がついて、2度目のスーパーへ。無事にかぼちゃ潰し、クリームチーズをちぎって入れて冷蔵庫で冷やす。明日食べるのが楽しみ。夕飯は昨日の残りのスープ。ジャガイモの量が多すぎて、スープというよりクリームシチューみたいにドロドロになっていて胃がもたれた。咳をしたらゲロみたいにそれが気管まで上がってくる。でもまだまだ残りがあるので、明日も食べなきゃなんない。その後、オリーブを観察。無性に愛おしく思えてくるのはなぜなのだろう。育てておおきく成長してくれたらいいな。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を再読。1日に一度は止まる時計が今日も止まっていた。電池を入れ直したりしたら再び動き出したが、明日にはまた止まっているんだろう。止まっている時計が部屋にあるのがすごく気持ち悪い。同じ時間でずっと静止しているのは妙な気分だ。取り外すほうがマシ。電池は新しいのにどうして止まってしまうんだろう。この時計、気に入っているのに壊れちゃったんだろうか。

在宅で仕事をしたいところだけど、明日も職場へ向かう。今日、タバコを吸っているときKさんから「私今月で辞めるんだ」という話を聞く。やはり春は別れの季節であるらしい。


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左岸 [MAIL]