昼食に誰かを待つ日は

2020年04月04日(土) 歴史の中

4月4日(土)

晴れ。春の匂い。ベランダに出ると蝶々がひらひらと飛んでいた。午前中スーパーへ。まだ食べ物はある。昨晩Kと電話。一週間前までは「そんなに心配することはない」と言っていたが、昨日は「ちょっとまずいことになってきた。あまり外には出ない方がいい」という。その代わり、ストレスをうまく逃がしながら家でできることを探そう、と。いよいよ大変なことになってきたのか。歴史の中に身を置いていると強く実感している。事態の収束は、もしかすると1〜2年かかるかもしれないとのことだった。その間にどれだけのことが変化していくのだろう。ロックダウンの宣言が近いうちに出るのではないか。家にいることを強いられること自体がストレスで、家から逃れたいがために外に居場所を見つけていた人は今地獄につき落とされているに違いない。何をしていても元気が出ない。でもこんな状況だからこそ、些細なことを記録しておこう。もし事が収束し、無能な政府が手柄を握るような言動をした際には、いよいよもうこの国にいることはできないと決意すると思う。今苦しんでいる人たちの声をなかったことにされ、死んでしまった人のことは忘れられる。今さえよければいいという状態にはもうなれず、どうにかなるだろうと楽観的になったところで全ては自己責任。


今日は晴れている。先ほどスーパーでアボカドや卵を買った。部屋でサンドイッチを作ろう。そして何か本を読もう。今、カフカのペストがよく売れているらしい。


 < 過去  INDEX  未来 >


左岸 [MAIL]